気功で無気力は変わるのか|世界が曇って見えていた私とプルプル気功の出会い

朝起きるのが重たい。

何かをしなければいけないことはわかっているのに、身体が動かない。

人の顔色を気にして疲れて、仕事や家族との関係にも消耗して、夜になるとスマホや動画を見ながら、なんとか一日を終わらせている。

そういう時、人はつい自分を責めます。

「自分は弱いんじゃないか」
「根性がないんじゃないか」
「もっと前向きに考えないといけないんじゃないか」

でも私は、必ずしもそうではないと思っています。

もちろん、生活の整え方や考え方を見直すことは大事です。けれども、無気力になっている時というのは、単に気合いが足りない状態ではありません。

心と体の奥の方で、生命力がうまく働かなくなっている。

そういう状態として見ることもできるのです。

今回お話ししたいのは、私自身が若い頃に無気力、頭痛、無価値感の中にいた時、プルプル気功と出会い、身体の内側から少しずつ生命力が戻ってくるように感じた体験です。

これは、気功をやればすべてが一瞬で変わるという話ではありません。

むしろ、私が伝えたいのは逆です。

自分ひとりの力でどうにもならない時、人間には、自分を超えた力に支えられながら立ち上がっていく道がある。

そのことを、私は気功を通して体で知っていきました。

梅雨のだるさと、身体に溜まる「湿邪」の話

この記事を書いている今は6月の梅雨の時期です。

だんだん夏が近づいて、ムシムシしてきます。夜も寝苦しくなって、私も最近は、ほとんど布団をかぶらずに寝ています。

こういう梅雨の時期になると、身体がだるいという方は多いと思います。

「毎年この時期はしんどい」
「なんとなく重たい」
「朝から身体がすっきりしない」

そういう感覚です。

私は鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持っていて、東洋医学を学んできました。家族も同じ資格を持っているので、家の中でも東洋医学の体質の話が共通言語になっています。

東洋医学には、「未病を治す」という考え方があります。

病院で病名がつく前の段階でも、身体にはいろいろなサインが出ています。季節の変わり目に体調を崩しやすい。梅雨になると身体がだるくなる。そういう状態も、単なる気分ではなく、身体の中の状態として見ていくのです。

梅雨の時期に関係するものの一つが、「湿邪」です。

湿邪というのは、簡単に言えば、身体の中に余分な湿気のようなものが溜まって、気の巡りを悪くしてしまう状態です。

サラサラした水というより、ドロドロした水のようなものが身体の中にはびこる。

そうなると、炎症を起こしやすくなったり、気の巡りが悪くなったり、身体がだるくなったりします。

普通なら、「梅雨だからだるいな」で終わるかもしれません。

でも東洋医学を学んでいると、少し見方が変わります。

「湿が悪さをしているなら、この湿をさばけば身体は軽くなる」

そう考えることができるのです。

たとえば、身体がだるい時に、生姜を料理に少し多めに入れることがあります。生姜というと身体を温める印象が強いかもしれませんが、夏こそ取った方がいい場合があります。

生姜は、気の巡りをよくして、身体の中に停滞した湿をさばいてくれるからです。

鍼灸やお灸でも、気の巡りをよくするツボや、湿をさばくようなツボを使うことがあります。

身体の不調をただ我慢するのではなく、身体の状態を見て、自然治癒力が働きやすいように整えていく。

これが東洋医学の大切な視点です。

医療ケア・健康ケア・ウェルネスケアという三つの視点

最近、家族が亜急性甲状腺炎になりました。

病院にかかると、痛み止めが出されます。もちろん、痛み止めは大切です。痛みが強い時にそれを抑えることは必要です。

ただ、痛み止めは基本的には対症療法です。

痛みを一時的に抑えることはできても、炎症そのものをおさめていく力、つまり自然治癒力そのものを高めるわけではありません。

そこで私は、気功師として家族に気功治療をしました。

日中は活動しているので痛みが気になりにくいのですが、朝起きた時やあくびをした時に痛みが出て、生活に支障が出ていました。

気の状態を見てみると、左半身や胃のあたり、消化器のあたりに滞りがあるように感じました。梅雨の時期ということもあり、湿邪の影響もあったと思います。

気功施術をしてあげると、次の診察の時には痛みがだいぶ引いていて、医師からも「次は一ヶ月後に様子を見ましょう」と言われる状態になりました。

こういう時、気功や東洋医学の知識が家族の安心のために役立てられることは、とても嬉しいことです。

私は、人間のケアには三つの視点があると思っています。

一つ目は、医療ケアです。

検査や診察、薬、手術など、病院で行うケアです。これはとても大事です。重い病気が隠れていないかを確認し、必要な処置を受けることは、安心して生きるためにも必要です。

二つ目は、健康ケアです。

鍼灸、整体、気功、食事、睡眠、運動など、自然治癒力が働きやすい身体をつくるためのケアです。

三つ目は、ウェルネスケアです。

生きがい、自分自身の精神的な豊かさ、人を喜ばせる喜び、人生をどう喜んで生きるかという領域です。

医療ケア、健康ケア、ウェルネスケア。

この三つが総合的に、人間の健康、幸福、平和を支えていくのだと思っています。

人間に秘められた生命力とは何か

梅雨になると湿邪の影響で身体がだるくなりやすい人がいます。

でも同じ季節でも、元気に過ごせる人もいます。

その違いは何か。

私は、人間に秘められた生命力をうまく活用できるような心身の状態を、日々整えられているかどうかだと思っています。

人間には、もともと生命力があります。

ただ、その生命力は、日々の生活の影響を強く受けます。

食事、睡眠、呼吸、姿勢、人間関係、仕事のストレス、頭の中で繰り返している言葉。

そういうものが、仕事のパフォーマンスにも、人間関係にも、心の状態にも、病気や健康にも影響してきます。

だからこそ、心と体を管理していく必要があります。

ただ、ここで誤解してほしくないのは、管理というのは、自分を厳しく追い込むことではありません。

もっと頑張れ。
もっとちゃんとしろ。
もっと前向きになれ。

そうやって自分を責めることではありません。

人間に秘められた生命力が発揮できるように、心身を整え、鍛錬していく。

それが、まさに気功なのだと思います。

俳優を目指して東京へ出たけれど、三ヶ月で辞めてしまった

今から十五、六年ほど前、2009年から2010年頃の話です。

その頃の私は、実家に戻って、週に一日か二日ぐらいのアルバイトをしながら暮らしていました。

なぜ実家に戻っていたかというと、高校を卒業してすぐ、東京へ出ていたからです。

調布市にある日活撮影所内の、俳優や役者を育てる専門学校に通っていました。

高校生の頃、私はケイン・コスギさんが好きでした。

「ケイン・コスギのようなかっこいい身体になりたい」

そう思って本を買い、ラグビー部で筋トレをしていたので、同じようなメニューをこなしていました。

ケイン・コスギさんはアクション俳優です。

自分もアクション俳優になって、ハリウッドで活躍したい。

そんな夢を見ていました。

今思うと、後先のことをあまり考えずに、とりあえず東京へ出て、俳優になる専門学校へ行こうとしていました。

ところが、三ヶ月ぐらいで辞めてしまいました。

失恋もありました。

生きることに対して、やる気が起きない時期が19歳、20歳ぐらいの頃にありました。

だんだん、自分自身に対する無価値感を自覚し始めました。

「なんで自分は生きているんだろう」
「人間って何なんだろう」

そういうことを、ずっと悶々と抱えるようになりました。

頭痛、無価値感、そして「バックレ野郎」だった自分

私はもともと片頭痛持ちでした。

頭痛持ちの方はわかると思いますが、頭痛が起きると、すべてが嫌になります。

最終的には、「人生なんてどうでもいい」と思うぐらい痛い。

頭痛や片頭痛は、簡単に「頭が痛い」と言えるものではありません。精神が病むぐらい痛いものです。

そこに、10代、20代の苦しい経験が重なりました。

俳優になりたいと思って東京へ出たのに、三ヶ月で辞めてしまった。

そこから東京でフリーターをしていました。

パチンコ屋、コンビニ、引っ越し、日雇い、弁当配り、レストランのウエイター。

いろいろな仕事をしました。

でも、続かない。

今だから言えますが、バックレて辞めることもありました。

嫌になって、「辞めます」と伝えずに行かなくなる。

若い頃の私は、バックレ野郎でした。

今思うと、本当に申し訳ないと思います。

自分は何をやりたいのかもわからない。

人にも迷惑をかける。

社会的にも何の役にも立っていない。

東京で家賃も食費もギリギリで、ひもじい生活をしている。

「やりたいこともないのに、なんで東京にいるんだろう」

親からも、きっとそう思われていたと思います。

それで、とりあえず実家に帰りました。

昼まで寝て、犬の散歩だけをしていた日々

実家に戻ってからは、無気力な日々でした。

朝には起きません。

母親が「朝ごはんできたよ」と声をかけてくれるので、一応目は覚めます。

でも、朝ご飯を食べずに昼まで寝ている。

そういう生活をずっと続けていました。

実家には、パピヨンの犬がいました。

夕方ぐらいになると、その犬と一緒に散歩をしました。

それで少し心を落ち着かせる。

ほぼそんな毎日でした。

家では、ずっとネットで動画を見ていました。

今のようにNetflixやAmazon Primeのようなサブスクがある時代ではありません。

当時は、YouTubeに上がっていた動画や、無料期間で見られる動画配信サービスで、昔のドラマやアニメを見ていました。

よく見ていたのが、『ロングバケーション』『ビーチボーイズ』『幽☆遊☆白書』です。

最終話まで見たら、また一話から見る。

ロンバケを見て、ビーチボーイズを見て、幽☆遊☆白書を見て、またロンバケに戻る。

そんな生活をしていました。

「長い休みだと思ったらいいんじゃない」に救われた

『ロングバケーション』で特に印象に残っている言葉があります。

木村拓哉さんが演じる瀬名くんは、ピアニストとして才能を持ちながらも、自信をなくし、音楽教室で子どもにピアノを教えています。

何をやってもうまくいかない。

そんな瀬名くんに、山口智子さんが演じる南が慰めるように言う言葉があります。

「長い休みだと思ったらいいんじゃない」

当時の私は、その言葉にハッとしました。

何をやってもうまくいかない。

気力も起こらない。

夢もない。

自信もない。

人に迷惑をかけて、社会にも迷惑をかけて、自分には価値がないと思っている。

もがけばもがくほど、すべてが悪い方向へ転がっていく。

そんな時に、この言葉に出会いました。

それで、少し癒されたところがありました。

人生が止まっているように感じる時、人はすぐに焦ります。

「早く戻らないと」
「このままではまずい」
「何かしないと」

もちろん、何もしなくていいという話ではありません。

でも、どうにも動けない時期を、ただの失敗として切り捨てなくてもいいのだと思います。

長い休み。

そう思えたことで、当時の私は少し心が軽くなったのだと思います。

本屋が先生だった頃、怪しすぎる赤いDVDに出会った

実家で悶々としながら過ごしていた頃、私は少しずつ本を読むようになりました。

もともとは体育会系で、運動することが好きで、勉強はあまりしてきませんでした。

でも、だんだん本屋さんに通うようになりました。

仏教、心理学、コーチング、脳科学。

「なぜ自分はこんなに苦しいのか」
「頭痛をどう改善すればいいのか」
「人間はどうすれば健康になれるのか」
「心はどうすれば幸せになれるのか」

そういう疑問を解決できる本がないか探していました。

当時は、今のようにネットで何でも調べるというより、本屋さんに行って情報を集める感覚でした。

専門家に聞けるわけでもなく、友達も少なく、頼れる人もあまりいませんでした。

だから、本が先生のような存在でした。

そんな時、本屋さんで一冊の本に出会いました。

『ドクター苫米地と神の手気功師 すごい気が出るDVDブック』という本です。

今見ると、めちゃくちゃ怪しい表紙です。

冷静に見ると、この本をレジに持っていくのがまず大変です。

A4サイズぐらいの大きさで、目立つし、怪しい気功師が光った球を作っている。

でも、当時の私は全くそういう恥ずかしさを感じていなかったと思います。

本当に心が病んでいて、なんとか自分の問題を解決したいと思っていました。

「これはいいんじゃないか」

そんな直感が湧いて、思わず買いました。

今思うと、本当に怪しい。

でも、その本が、私が気功師として活動する最初のきっかけになりました。

プルプル気功を初めてやった時、身体の内側から何かが戻ってきた

そのDVDの中で紹介されていたのが、プルプル気功、プルプル体操でした。

最初に動きを見た時は、ものすごく滑稽でした。

身体を微振動させる動きで、人生で一回もやったことがないような動きです。

人から見られたら、すごく変に見えるだろうなと思いました。

でも、実際にやってみると、不思議なことに、内側から元気が湧いてくる感覚がありました。

普通に元気に過ごせている人は、あまり体感がないかもしれません。

でも当時の私は、朝起きられない。

なんなら夕方ぐらいに起きて、犬の散歩をする。

人生に対しても、自分自身に対しても自信がない。

頭も痛い。

身体も悪い。

何も活力が湧いてこない。

そんな状態だったからこそ、効果が如実に身体でわかりました。

プルプル気功をやった翌日の朝は、身体が軽い。

頭がクリアになっている。

世界が少し明るく見える。

そういう感覚がありました。

世界が曇って見えていた自分に、少し光が戻った

精神的に苦しい時は、目の前の世界が曇って見えます。

実際に視力が悪いということではありません。

どこを見ても、どよーんとした空気感がある。

霞がかかっているように、世界が明るく見えない。

本人にとっては、それがリアルです。

脳の錯覚と言えばそうかもしれません。

でも、本人には臨場感がある。

だから、気持ちも暗くなっていきます。

ところが、プルプル気功をやると、脳の神経細胞が蘇ってくるような感覚がありました。

五感が冴えてくる。

朝、鳥の鳴き声が心地よく聞こえる。

普段なら「うるさい」「起こすなよ」と感じる音が、「ありがたいな」「気持ちいいな」と感じられる。

太陽の光が心地いい。

空がいつもより青く見える。

空気がいつもより澄んでいる。

そういう感覚が芽生えてきました。

私はここに、ぷるぷる気功のすごさを感じました。

それは、単にポジティブになるということではありません。

見方を無理に変えようとしたのではなく、身体が変わることで、世界の感じ方が変わっていったのです。

自己啓発では変われなかった理由

当時の私は、自己啓発本も読んでいました。

自己啓発ではよく、「人生は意味づけだ」と言われます。

当時の私も、それぐらいの理解はしていました。

でも、体感が伴いませんでした。

「人生は素晴らしい」と意味づけようとしても、身体がついてこない。

実感が湧かない。

頭ではわかる。

でも、身体が信じていない。

そんな感じです。

これは、真面目な人ほど経験があるかもしれません。

本を読んでいる時は、少し元気になる。

でも、朝起きるとまた重たい。

良い言葉を書き留めても、日常に戻ると同じ反応をしてしまう。

そういうことがあります。

私の場合、ただコミカルにプルプル体操で身体を振動させているだけで、なぜか明るい未来を意味づけられるようになってきました。

人から言われたことを、悪く捉えすぎなくなってくる。

そこに、不思議な力を感じました。

頭から変えようとしても変わらなかったものが、身体から変わり始める。

ここが、私にとっての大きな驚きでした。

笑いながら身体をゆらすだけで、心と体が元気になる不思議

それまで、気功というと、太極拳のような動きをするものだと思っていました。

あるいは、ヨガのように真面目にポーズをとって、呼吸を整えて、心を整えるものだと思っていました。

でも、プルプル気功は全然違いました。

コミカルです。

しかも、笑顔を作りながらやります。

笑いながらやる気功というものに、私は出会ったことがありませんでした。

「笑いながら、コミカルな動きをしていくと、体も心も元気になる」

こんな健康法があったのかと驚きました。

真面目に苦しんできた人ほど、変わるためにも真面目になりすぎます。

もっと正しい姿勢で。
もっと深い呼吸で。
もっと集中して。
もっと修行らしく。

もちろん、それも大切です。

でも、生命力が落ちている時に、さらに自分を追い込むような修行をしても、苦しくなることがあります。

笑いながら、身体をゆらす。

そんな少し間の抜けたような実践で、身体の奥から何かが戻ってくることがある。

私はそこに、ぷるぷる気功の素晴らしさを感じました。

生命力は、自分ひとりの中だけにあるものではない

私にとって、プルプル気功の一番大きな驚きは、自己啓発でも、ヨガでも、心理療法の本でも解決できなかったものが、身体をプルプルさせているだけで変わっていったことです。

頭痛。

無価値感。

心の曇り。

人生への無気力。

そういうものが、何か自分が頑張って変えようとしたわけでもないのに、身体を振動させているうちに、もともと自分に秘められていた生命力が湧き出してくるような感覚がありました。

もちろん、慢性的な頭痛のようなものは、すぐにすべて良くなるわけではありません。

でも、最初に驚いたのは、風邪をひきにくくなったことでした。

私はもともと、百日咳を患ったこともあり、呼吸器や消化器が弱く、食事もたくさん取るのが苦手で、虚弱な体質でした。

風邪もひきやすかった。

ところが、プルプル気功を続けていると、風邪をひきにくくなったと感じるようになりました。

家族がインフルエンザにかかっても、自分はかからないことがありました。

もちろん個人差があるので、大それたことは言えません。

でも、私自身の経験として、「これは何か違う要素があるのではないか」と感じました。

自然治癒力という言葉があります。

人間には、もともと自然治癒力があります。

でも、私の場合、もともと持っている生命力だけで考えると、虚弱体質で、風邪をひきやすく、頭痛も起きやすく、無価値感も強かった。

それなのに、プルプル気功を続けることで、風邪をひきにくくなったり、頭痛が緩和してきたり、自信が持てたり、人生に目標を見出せるようになったりしました。

これは、自分がもともと持っていた力だけではないと感じました。

「これは与えられたものなんだ」

そう実感するようになりました。

気功でいう「気」は、空間に、宇宙に、すべてに遍在しているものです。

スターウォーズで言えば、フォースのようなものです。

ジェダイが使っている力は、もともと自分だけが持っている力ではなく、宇宙に遍在しているフォースの力です。

気功師も、ある意味ではジェダイのようなものかもしれません。

プルプル気功をやることで、人はその宇宙に遍在する力、気の力を受け取れるようになる。

私にとって、人間に秘められた生命力の正体は、個人の中だけに閉じ込められた力ではありません。

人間の内側にある生命力と、宇宙に遍在している気の力がつながること。

そこに、人間の本当の生命力があるのだと思うようになりました。

「自分のせいじゃない」とわかるだけで、少し楽になる

落ち込む。

無気力になる。

朝起きるのがしんどい。

人間関係で疲れる。

仕事で消耗する。

そういう状態になると、多くの人は「自分が弱いからだ」「自分の考え方が悪いからだ」と思ってしまいます。

でも、私はそうではないと思っています。

もちろん、自分自身のエネルギーが消耗していることはあります。

でも、それは体力だけの問題でも、考え方だけの問題でもありません。

人間には、生まれながらに秘められている生命力があります。

そして同時に、宇宙からいただいている生命力があります。

その力をうまく引き出してくれる方法を実践していくことが大事なのです。

だから、無理に自分の力だけで頑張ろうとしなくてもいい。

自分ひとりの力ではどうにもならない時こそ、宇宙に秘められた生命力、人間そのものに秘められた生命力に支えられながら生きる方向性を持つ。

それが一番楽なのではないかと思っています。

これは、仏教でいう他力の感覚にも近いものがあります。

自分だけで頑張って、自分だけで立ち直って、自分だけで人生をよくしていく。

そういう生き方は、どこかで苦しくなります。

もちろん、自分の努力は大切です。

でも、その努力さえも、自分ひとりで生み出しているものではありません。

身体がある。

呼吸がある。

食べ物がある。

家族がいる。

自然がある。

ご先祖がいる。

神仏の働きがある。

そうした無数の支えの中で、私たちは生かされています。

気功は、その「支えられている感覚」を身体から思い出していく実践でもあると思っています。

昔の自分のような人へ――気功は、頑張れない人を責めない

昔の私は、自分が人の役に立てていないと感じていました。

無価値感がありました。

少し鬱っぽくて、人間関係もうまくいかず、頑張ろうとしても空回りしていました。

そんな自分が、プルプル気功と出会って、少しずつ生命力を取り戻していきました。

だから、同じように苦しんでいる人には、ぜひ気功に触れてもらいたいと思っています。

これは、「頑張れば変われる」という話ではありません。

むしろ、頑張れない時には、頑張れないだけの理由があります。

身体が重いなら、身体の声を聞く。

気が滞っているなら、気の流れを整える。

心が暗いなら、心だけを責めるのではなく、身体と呼吸と気の状態を見ていく。

自分の中に、まだ使えていない生命力がある。

そして、自分ひとりの力を超えて、気が味方してくれる世界がある。

そのことを、私は自分の体験を通して知りました。

人間に秘められた生命力。

それは、自分だけで頑張って絞り出す力ではありません。

身体をゆるめ、気の流れを取り戻し、宇宙に遍在する生命力に支えられて、少しずつ日常へ帰っていく力です。

世界が曇って見える時期があってもいい。

長い休みのような時期があってもいい。

そこから、身体が少し軽くなる。

鳥の声が少し心地よく聞こえる。

太陽の光が少しあたたかく感じられる。

そういう小さな変化から、人はまた戻っていけるのだと思います。

もう少し学びたい方へ

ポッドキャスト『満ちて帰る気功』では、気功、仏教、密教、エネルギーマネジメントの実践を通して、頑張りすぎた心と体をゆるめ、気を味方にする生き方についてお話ししています。

単なる気功ノウハウではなく、日々の不安、人間関係、自己否定、身体の疲れ、そして「どう生きるか」という問いを、気功と仏教の視点から少しずつ深めていく番組です。

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無理に変わろうとしなくても大丈夫です。

まずは、気を味方にする感覚を、少しずつ日常の中で思い出していきましょう。

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