大周天。一生懸命、練習されている方も多いと思います。背骨のまわりに気を回して、宇宙とつながって……と。
でも今日は、ちょっと厳しいことを言います。
気功の世界で、本当に力のある大先生ほど、大周天ってやらないんです。
「えっ、一番すごい修行じゃないの?」と思いますよね。実は、逆なんです。大周天にこだわるほど、気功は上達しなくなる。 きょうはその理由と、じゃあ何をすればいいのかを、順番にお話ししていきます。
うまく回せなくて「自分はまだ未熟だ」と落ち込んでいる方こそ、肩の力を抜いて読んでみてください。
大周天は「手段」であって「目的」ではない
まず、いちばん大事なところからお話しします。
大周天は本来、手段です。何のための手段かというと——気功師として施術の効果を上げるため。自分の健康のため。脳や心や体のコンディションを整えるため。その”先”に、ちゃんと目的があるんですね。
ところが今、多くの人が、大周天そのものを目的にしてしまっている。ここがすごく問題なんです。
「大周天ができたら、何がしたいですか?」
私は、「大周天を成功させたい」と一生懸命な方に、こう聞くことがあります。
「大周天ができたら、何がしたいんですか?」
すると、意外と答えが出てこない。やりたいことがあるわけじゃなくて、“とにかく大周天を成功させたい”。手段だったはずのものが、いつのまにか目的にすり替わっているんですね。
たとえるなら、登りたい山があってロープウェイに乗るはずだったのに、いつのまにか”ロープウェイを乗りこなすこと”が目的になってしまっている。大周天ができて、何がしたいのか。ここが抜けてしまうと、こじれていきます。
なぜ”こだわり”が気功の上達を止めるのか
では、なぜ大周天にこだわると、かえって気功が上達しなくなるのか。ここには、はっきりした理由があります。
氣の世界への「確信度=臨場感」が上達を決める
気功が上達するかどうかは、突き詰めると、「氣の世界を、どれだけ本当だと感じられているか」——確信度、アクセシビリティ、臨場感なんです。ここが高いほど、氣は動きます。
ところが、世間で言われている大周天(気をぐるぐる回すやり方)を独学でやると、たいていうまくいきません。すると、何が起きるか。「こんなので、本当に効いてるのかな?」という疑いが、芽生えてしまうんですね。
ネガティブな確信度で、ぐるぐる回り続ける
この疑いが、いちばん怖い。
氣の世界への確信度が下がる → 臨場感が下がる → 氣が動かなくなる → ますます「効いてないんじゃないか」と思う。ネガティブな確信度で、ぐるぐると回り続けてしまう。
しかも、そのネガティブなマインドでいること自体が、氣の巡りを悪くして、ストレスになります。結果として、体調を崩すきっかけにすら、なってしまう。
つまり、うまくいかない本当の原因は、「大周天が下手だから」ではないんです。大周天を目的化して、確信度が下がるループに入ってしまっていること。ここが原因なんですね。大周天を極めようとするほど、気功から遠ざかってしまう。問題はテクニックではなくて、”向き合い方”のほうにあります。
秘伝功では、大周天をほとんど練習しない
だから、大周天をもっと極めても、この問題は解決しません。
実は、秘伝功の世界では、大周天の練習はほとんどしないんです。むしろ、気功の大先生ほど、大周天は勧めていません。なぜなら、効果を高める修行の方法は、他にいくらでもあるから。わざわざリスクを取ってまで、世間式の大周天をやる必要がないんですね。
私の受講生に、大周天で悩む人はいない
そもそも、私の受講生に、大周天で悩む人はいないんです。なぜかというと、そこまで重要視していないから。
みなさん、施術でちゃんと効果を出せています。整体院や治療院、あるいは自宅で開業されている方も、秘伝功という正式な修行の体系に身を置いて、その安心感の中で修行できている。だから「大周天なんて、できてもできなくても、どっちでもいい」という気持ちでいられる。だから、大周天についての質問すら、出てこないんですね。
もちろん、一緒に大周天をやる機会もあります。でも、みなさん「氣の巡りがすごく良くなりました」「心も体も、すっと整いました」——それで十分なんです。
大周天の代わりは「プルプル気功」
では、秘伝功では、大周天の代わりに何をするのか。プルプル気功です。
大周天というのは、結局、宇宙との氣の巡りを良くすること。小周天は、自分の中だけの氣の巡りを良くすること。——そして、プルプル気功には、宇宙の氣を充電するという方法論が、もともと入っているんです。
つまり、大周天の要素が、すでにプルプル気功の中に、安全に設計されている。だから本来、秘伝功の中では、大周天は必要ない。プルプル気功をやっていれば、それだけで十分なんです。(秘伝功以外の気功では、プルプル気功を扱わないので、代わりに大周天をやる、というだけの話なんですね。)
わざわざリスクを取って大周天をやらなくても、その”良いところ”は、プルプル気功の中に、安全に入っています。
大周天は、卒業していい”手段”です
まとめます。
大周天は、卒業していい”手段”です。 握りしめる対象ではありません。
大事なのは、”大周天ができるかどうか”ではなくて、“何のために氣を扱うのか”。ここに立ち返ることなんですね。
そして、うまくいかなくて「自分は未熟だ」と落ち込んでいた方——落ち込む必要は、まったくありません。むしろ、大周天にこだわらないほうが、氣の世界への確信度が保たれて、気功はちゃんと上達していきます。
今日からできる一歩は、大周天の練習を、一度、手放してみること。そして、プルプル気功で、宇宙の氣をたっぷり充電してあげてください。それで、もう十分に足りています。
気功は、”すごい技”を集めるものではなくて、”安心して整っていく”もの。そういう話を、これからも静かに続けていきます。




