現代気功は危険?「情報を書き換えれば治る」の落とし穴と、秘伝功の考え方

こんにちは。Sun気功ヒーリングスクールの坂本佳基です。

「イメージを書き換えれば、思い込みさえ変えれば、現実も、体調も変わっていく」。そう思って、ずっとスピリチュアルや自己啓発を学んできた。なのに、どういうわけか健康にならない。人を癒せるようにもならない。——そんな経験、ありませんか。

先に、今日いちばんお伝えしたいことを言います。心だけ、情報だけを変えても、体を置き去りにしたら、健康にはなれません。 大事なのは、物理も、情報も、両方なんです。

ここが、いわゆる「現代気功」と、私がお伝えしている「秘伝功」の、いちばん大きな分かれ道になります。少しかみくだいて、順番にお話ししていきますね。

現代気功に広がる「情報空間主義」という考え方

いま、気功やスピリチュアルの世界で広がっている考え方があります。私はこれを「情報空間主義」と呼んでいます。

「情報さえ書き換えれば、体はあとからついてくる」=単一因果

どういうことかというと、「心・イメージ・情報空間さえ書き換えれば、現実も体もあとからついてくる」。物理より情報が上、体は二の次、という考え方です。

これは実は、単一因果なんですね。「原因はひとつ、心だけ」。心を変えれば結果が出る、という一本道の考え方です。

苫米地英人博士でさえ「物理も情報も両方大事」と言っている

ここで、苫米地英人博士の名前を出させてください。この話に関心を持ってくださる方は、博士の本を読んでいる方も多いと思います。

大事なのは、その苫米地博士でさえ、「物理空間と情報空間、両方が大事だ」と言っているということです。この二つは「双方向」なんです。物理空間からの介入で情報空間を書き換えることもできるし、情報空間から物理空間を書き換えることもできる。行ったり来たり、お互いに影響し合う関係なんですね。

なのに、そこを片側だけ——「情報空間さえ整えばいい、体はどうでもいい」と極端に受け取ってしまう。スピリット主義が行きすぎると、こうなってしまいます。

そうすると、何が起きるか。「体は整えなくていい」になってしまう。それでは、健康になんて、なれないですよね。

秘伝功が土台にする「縁起」——唯一絶対の正解はない

では、なぜ秘伝功は「物理も情報も両方」と言うのか。それは、秘伝功が「縁起」——東洋的な、仏教的な思想を土台にしているからです。

物事は「原因」と「条件」で起きる

縁起とは、ものすごくかみくだいて言うと、「唯一絶対の正解はない。物事は、原因と、条件が組み合わさって起きる」という見方です。

一つの原因だけで結果が決まる、なんてことはありません。心も、体も、環境も、いくつもの原因と条件が絡み合って、いまのあなたの状態がある。だから秘伝功では、まずその原因と条件を、しっかり見極めます。そのうえで、それを良い方向へ導いていく。やっていることは、いわば「問題解決」なんです。

イメージが悪いのではない。”それだけ”が危険

誤解しないでほしいのは、私は「イメージが悪い」と言っているのではありません。自己イメージが健康維持に役立つのなら、それは大事です。でも、「それ”だけ”がいちばん大事だ」と言い切ってしまうこと——ここが、非常に危険なんです。

「この薬だけが正しい」で進める怖さ(内科医のたとえ)

たとえば、内科のお医者さんが薬を出すとき。診療のガイドラインに沿って、いくつもある選択肢の中から、その人に合う一つを選んで処方していきます。

もし、「この薬だけが、唯一絶対に正しい。これ以外は効かない」——そう言い切って物事を進めていったら、どうでしょう。ちょっと、怖いですよね。ほかにも合うものはあるはずなのに、選択肢を一つに閉じてしまう。大事なのは、その人その人に合わせて、臨機応変にカスタマイズしていくことです。これが縁起的な見方です。

うまくいかない本当の原因は、体という物理が抜けていること

「情報空間さえ書き換えれば治る」も、これと同じ構造なんです。「これ一つが唯一の答え」という単一因果。だから、うまくいかない。

伸びない・良くならない本当の原因は、「情報の書き換えが足りない」ことではありません。体という物理の条件が、すっぽり抜け落ちていること。だから、心の技だけをいくら足しても、解決しないんですね。

私自身の話と、生徒さんの変化——体を整えたら、施術が変わった

私自身、うつと頭痛で引きこもっていた時期がありました。そこから抜け出せたのは、頭の中を書き換えたからではありません。まず体を動かした——ぷるぷる気功で、体のほうから整えていったんです。物理から入って、情報が変わっていきました。

生徒さんの話もひとつ。人に施術しても、なかなか効果が出せずに悩んでいた方がいました。その方が変わったきっかけは、すごい奥義を習ったことではありません。自分自身の体を整え直したんです。食事を見直し、体づくりをして、股関節を鍛えて——まず自分の体調を良くしていった。すると、施術の効果を、相手に実感してもらえるようになってきたんですね。

体という土台が整うと、気の恩恵が働きやすくなる。物理を整えたら、情報のほうも変わった。「両方が双方向」というのは、こういうことなんです。

気を”操作する”のではなく、気の恩恵が”働く”体をつくる=それが養生功

だから、順番を間違えないでほしいんです。

秘伝功というのは、気を”操作する”技術ではありません。呼吸法や、瞑想や、意識の使い方、体の使い方を通じて、気の恩恵が”働く”体をつくっていく。その条件を整えていく。その結果として、たくさんのエネルギーの恩恵を受け取れる体になる。自然治癒力が上がっていく。それが秘伝功です。

そして、その”条件を整える”ことそのものが、養生功なんです。そもそも気功の基本は養生功。健康法です。体を整えることを飛ばして、心だけ、情報だけを極めようとするのは——正直に言えば、それはもう、気功ですらないのかもしれません。

まとめ|物理も情報も、両方。順番を見直すことから

物理も、情報も、両方。体を整える養生功があってこそ、秘伝功は本当に使えるものになります。ここが、分かれ道です。

「情報さえ書き換えればいい」という一本道に、少し立ち止まってみる。まず、自分の体を整えることから始めてみる。今日の話が、その順番を見直すきっかけになったら嬉しいです。

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