ぷるぷる気功はなぜ力を持つのか?

気功を続けているけれど、いまひとつ実感が持てない。

手をかざしても気がよくわからない。
自分を整えたいと思って始めたのに、練習するほど力が入ってしまう。
いつかは人を癒せるようになりたいけれど、自分にそんな力が育つのだろうか。

そのように感じている方に、ぜひ知っていただきたい気功法があります。

それが、プルプル気功です。

名前だけ聞くと、少し不思議に感じるかもしれません。実際、動きを見ると、思わず笑ってしまうほどコミカルです。身体を細かく振動させながら、全身をプルプルと揺らしていきます。

気功といえば、ゆっくり身体を動かしたり、深く呼吸したり、静かに瞑想したりするものを思い浮かべる方が多いでしょう。その中で、身体を細かく振動させるプルプル気功は、かなり独特に見えます。

けれども、この一見おかしな動きの中に、気功を学ぶ上で非常に大切なことが詰まっています。

それは、気功は頑張って力を出すものではなく、力を抜いたときに自然の働きを受け取れるようになるものだということです。

プルプル気功とは、身体を無理に揺らす運動ではありません

プルプル気功を初めて見ると、多くの方は「膝を一生懸命曲げ伸ばしして、身体を激しく揺らしているのかな」と思うかもしれません。

しかし、本当は逆です。

プルプル気功で大切なのは、身体を頑張って動かすことではありません。
膝や股関節の力を抜き、身体を支えている余計な緊張をゆるめていくことです。

もちろん、完全に力を抜いてしまえば倒れてしまいます。ですから、立っていられる最低限の状態を保ちながら、膝や股関節をふっと抜いていく。

抜く。
立っている。
また抜く。
また立っている。

それを繰り返していった結果として、身体が自然にプルプルと振動していきます。

つまり、見た目には激しく動いているように見えても、内側で行っていることは、むしろ脱力なのです。

ここが、プルプル気功を単なる運動として見てしまうとわからなくなるところです。

真面目な人ほど、「もっと大きく揺れよう」「もっと正確にやろう」「ちゃんと気を感じなければ」と頑張ってしまいます。けれども、頑張れば頑張るほど身体には力が入り、気を受け取るための柔らかさが失われてしまいます。

プルプル気功は、頑張って自分を変えるための練習ではありません。

頑張っている自分を、少しずつほどいていくための練習なのです。

なぜ整体師やヒーラーを目指す人にも大切なのか

私の知り合いの整体師の中には、患者さんへの施術の前にプルプル気功を行っている方がいます。

人に触れたり、人の苦しさに向き合ったりする仕事をしていると、相手のつらさに引っ張られ、自分まで重たく感じてしまうことがあります。施術家やヒーラーを目指す方の中には、「人を楽にしてあげたい」と思う一方で、自分が疲れ切ってしまうことに不安を感じている方もいるでしょう。

人を癒したいと思うなら、まず自分が余計な力を抜き、自然に整っていく土台を持つことが大切です。

自分の力だけで相手を何とかしようとすると、どうしても消耗します。
「自分が治してあげなければ」「自分が気を送らなければ」と思うほど、身体も心も固くなっていきます。

けれども、気功で本当に大切なのは、自分の力を振り絞ることではありません。

自分自身が整い、自然の働きが通りやすい状態になること。
その上で、人に向き合うことです。

これは、私が普段お伝えしている「気は操作するものではなく、味方にするもの」という考え方にもつながっています。

プルプル気功は、人を癒すための特別な技術だけを身につけるものではありません。まず、自分が余計な緊張や疲労を抱え込まない体質へと整っていく。その土台を育てる実践なのです。

いろいろ学んだ人が、なぜ最後にプルプル気功へ戻るのか

気功やヒーリングの世界には、本当にさまざまな方法があります。

呼吸法、瞑想法、エネルギーワーク、身体操作、イメージ法。
学べば学ぶほど、もっと別の方法も知りたくなるものです。

専門家として活動したい人であれば、いろいろな方法を身につけたいと思うのも自然なことです。

私のところで学ばれている生徒さんの中にも、いろいろな場所で学び、さまざまな実践を試した末に、「結局、プルプル気功が一番シンプルで、続けやすい」と感じて戻ってこられる方がいます。

私自身が学んでいた気功師の学校でも、先輩方が同じようなことを話していました。

なぜなのでしょうか。

それは、プルプル気功が、複雑な知識を増やしていく方法ではなく、人間の心と身体の根本にある緊張をほどき、気を受け取れる状態へ戻っていく実践だからだと思います。

方法を増やしても、身体が固まっていれば、どこかで行き詰まります。
知識を増やしても、「自分が何とかしなければ」という力みが残っていれば、気功の実感は深まりにくいものです。

その点、プルプル気功は、とても単純です。

身体をゆるめる。
振動に任せる。
笑顔で行う。
感謝しながら続ける。

あまりにも単純なので、かえって「これで本当にいいのだろうか」と思ってしまうかもしれません。

けれども、気功の本質は、難しいことを増やすことではありません。
不要な力みを減らし、自然の働きに任せられる自分へ戻っていくことです。

シンプルな物の中に本質がある様な気がします。

プルプル気功に受け継がれてきた「伝統」の重み

私が学んできたプルプル気功は、単に身体を揺らす健康体操として教えられてきたものではありません。

その背景には、中国の伝統思想や養生、そして人が心身を整えながら生きていくために積み重ねられてきた修行体系があります。

昔の人も、私たちと同じように悩んできたはずです。

身体の調子が整わない。
心が落ち着かない。
人を助けたいのに、自分の力ではどうにもならない。
執着や不安から離れられない。

時代や生活の形は違っても、人間が抱える迷いや苦しみそのものは、今と大きく変わらないのではないでしょうか。

その中で、先人たちは、自分たちの経験を通して、どのように身体を整え、どのように心をゆるめ、どのように自然の働きとともに生きるのかを探り続けてきました。

プルプル気功は、そうした積み重ねの中で伝えられてきた実践の一つです。

ここで大切なのは、「古いから無条件に正しい」と言いたいわけではありません。

ただ、私たちが今一人で悩み、手探りで答えを探そうとしていることに対して、すでに何世代もの人が向き合い、残してくれた実践がある。そのことに敬意を持つことは、とても大切だと思うのです。

自分一人の力で何とかしようとするのではなく、先人たちが積み上げてくれたものに身を委ねてみる。

それは、気功の技術というより、生き方そのものに近いものかもしれません。

気功初心者ほど「うまくやろう」としなくていい

気功を始めたばかりの方ほど、「気を感じなければいけない」「うまくできなければいけない」と考えてしまいます。

しかし、最初から気がはっきりわからなくても大丈夫です。

身体がゆるむこと。
呼吸が少し楽になること。
終わったあとに、心が少し軽く感じられること。
以前よりも、身体の緊張に気づけるようになること。

そうした変化も、気功を続ける中で大切な感覚です。

特にプルプル気功の場合、最初から特別な感覚を求めるよりも、まずは身体の力を抜き、楽しく振動することから始めていただきたいと思います。

ここで真面目になりすぎてはいけません。

眉間にしわを寄せて、「立派な気功師になるぞ」「必ず何かを感じるぞ」と力んで行う必要はありません。

むしろ、それではプルプル気功の良さから離れてしまいます。

大切にしてほしいことは、笑顔で行うことです。

口角を少し上げて、にっこりする。
先人たちが残してくれた知恵に、「ありがたいな」と思ってみる。
そして、何かを無理に起こそうとせず、ただ身体をゆるめて振動していく。

そのくらいでいいのです。

というより、そのくらいの軽やかさがなければ、身体は本当の意味ではゆるんでくれません。

「いい加減でいい」という言葉の本当の意味

私は、プルプル気功を行うときには、ある意味で「いい加減でいい」「適当でいい」とお伝えすることがあります。

もちろん、雑に扱ってよいという意味ではありません。

伝統的に伝えられてきたものに敬意を持つことは大切です。正しく学ぼうとする姿勢も必要です。

けれども、自分の頭で過剰に解釈し、自分の力で完璧にしようとすると、かえって身体は固くなります。

「これで合っているだろうか」
「もっと強く感じなければいけないのではないか」
「自分には才能がないのではないか」

そのような考えでいっぱいになると、せっかく身体をゆるめるために始めた気功で、また自分を緊張させてしまいます。

これは正しく学べていないことになります。

大切なのは、敬意と感謝は持ちながらも、自分の頑張りを少し手放すことです。

先人たちが何世代にもわたって積み上げてきた道があるのなら、私たちは、最初からすべてを理解しようとしなくてもいい。

まずはその中に身を置き、笑顔で身体をゆるめ、少しずつ受け取っていけばいいのです。

この「受け取る」という感覚こそ、気功で最も大切にしていることの一つです。

気功は、自分だけが元気になるためのものではありません

プルプル気功を続けていくと、最初は自分の身体を整えるために行っていた実践が、少しずつ別の方向へ広がっていくことがあります。

自分が少し楽になった。
以前よりも元気に日常を過ごせるようになった。
心に余裕が出てきた。

すると今度は、「大切な人にも何かしてあげたい」「苦しんでいる人の力になれたら」と感じるようになる方がいます。

ヒーラーになるということは、自分を特別な存在に見せることではありません。

自分が整い、受け取ったものを、必要としている人に少し届けられるようになること。
家族や身近な人が苦しんでいるときに、ただ無力感の中で見守るだけではなく、自分にできることを持てるようになること。

そこには、大きな喜びがあります。

ただし、人の不調や病気に関わる場面では、気功だけで何でも解決できると考えるのではなく、必要に応じて医療機関や専門家の力を借りることも大切です。

その上で、日常の中で自分を整え、人に向き合う心を育てる実践として、気功には大きな意味があります。

気功は、誰かを無理やり変えるためのものではありません。
自分自身の在り方を整え、その穏やかさや温かさを、目の前の人にも届けられるようになるためのものです。

プルプル気功を始めるときに大切にしてほしい三つのこと

プルプル気功に興味を持たれた方には、まず次の三つを大切にしていただきたいと思います。

一つ目は、頑張って身体を揺らそうとしないことです。
膝や股関節の力を抜いた結果として、自然に身体が振動していく。その感覚を大切にしてください。

二つ目は、笑顔で行うことです。
眉間にしわを寄せて修行するのではなく、口角を少し上げ、楽しく行ってください。身体は、怖さや義務感よりも、安心感の中でゆるみやすくなります。

三つ目は、感謝を忘れないことです。
自分一人の力だけで何とかしようとするのではなく、これまで伝えられてきた知恵や、自分が練習できる環境に対して、「ありがたいな」という気持ちで取り組んでみてください。

この三つが整うだけでも、気功への向き合い方はずいぶん変わってくるはずです。

まとめ|プルプル気功は、頑張る自分から受け取れる自分へ戻る実践

プルプル気功は、身体を激しく動かして鍛えるためのものではありません。

見た目はコミカルで、簡単そうに見えるかもしれません。
けれども、その中で行っていることは、とても深いものです。

身体の力を抜く。
自分の頑張りを手放す。
笑顔になる。
先人たちの知恵に感謝する。
そして、自分の力だけで気を操作しようとするのではなく、自然の働きを受け取れる自分へと整えていく。

これが、私がプルプル気功を大切にしている理由です。

気功初心者の方も、ヒーラーを目指している方も、大切な人を支えたいと願っている方も、最初から特別な力を求めなくてかまいません。

まずは、自分の身体をゆるめること。
笑顔で、ありがたい気持ちで、日常の中に小さく実践を重ねていくこと。

その積み重ねの中で、気は無理に操作するものではなく、少しずつ自分の味方になってくれるものだと感じられるようになっていくのだと思います。

マイペースに気功の土台から丁寧に学びたい方へ

プルプル気功のような実践は、ただ動きを真似するだけでなく、どのような意識で行うのか、どのように身体の力を抜くのか、そして日常の中でどのように気を味方にしていくのかを学ぶことで、理解が深まりやすくなります。

バーチャル秘伝功アカデミーでは、気功が初めての方でも、自宅で少しずつ取り組めるように、気の感覚の育て方、ヒーリングの土台、身体と心の整え方、日常の中でのエネルギーマネジメントを段階的にお伝えしています。

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