大切な人を元気にしてあげたい。その一心で気を送っていたのに、なぜか自分のほうが、どっと疲れてしまう。手が痛くなる。体調を崩してしまう。……そんな経験はありませんか。
先にお伝えします。それは、あなたの気の力が足りないからではありません。むしろ逆で、「気を送ろう」とした、その向きそのものが、消耗の原因なんです。今日は、人を癒そうとして自分がすり減ってしまう、その仕組みと、すり減らない在り方についてお話しします。
人に気を送ると、なぜ自分がしんどくなるのか
人を癒そうとして自分がしんどくなる。この分かれ道は、実は一つだけなんです。それは、「自分の気を使う」か、「気に働いてもらう」か。しんどくなってしまう人は、たいてい前者になっています。
分かれ道は「自分の気を使う」か「気に働いてもらう」か
そもそも気とは何か。私は、“気という生命体”が、”私という生命体”に働きかけてくれているもの、というふうに捉えています。こちらは本来、受け取る側なんですね。
ところが、「送ろう」と力んでしまうと、その働きかけを、自分で邪魔してしまうことになる。気がこちらに働きかけてくれているのに、それを操作しようとすることは、その働きを妨げてしまうことなんです。そうすると、気の恩恵を受け取れなくなる。だから足りなくなって、自分の内側の気——内気を、削って送るしかなくなる。これが、消耗の正体です。
「送ろう」と力むことは、気の働きへの”宣戦布告”
少し強い言い方になりますが、「送ろう」と力むことは、その気の働きに対して、宣戦布告してしまっているような状態なんです。
気という生命体は、私という生命体に、とてもスムーズに働きかけてくれようとしている。なのに、こちらが力んで身構えてしまうと、その流れを自分で止めてしまう。だから力むほど、気の恩恵は受けられず、自分の内気を消耗するしかなくなる。力むことは、やらないほうがいいんですね。
「使いません」と思っても、気は減る——ある生徒さんの実話(ビフォー)
ここで、ある生徒さんの実話をお話しします。今は整体院を開いておられる方です。
その方は、うちに来られる前、別の先生から、「自分の気を使っちゃいけない。でも”使いません”と思えば使える」と教わっていました。その意識のまま、お母様を介護しながら、施術をしていたそうです。
ところが、左手がひどく痛くなって、携帯すら持てない、右手に持ち替えるくらいの痛さになっていった。お母様の施術をしている最中に体調を崩され、後から振り返って、「多分、抵抗力がなくなっていたのかな」とおっしゃっていました。
大事なのはここです。頭で「使いません」と念じても、体が力んでいれば、内気は減る。言葉の呪文ではなく、体の在り方の問題なんですね。真面目に、頑張って送っている人ほど、実は逆向きに力んでいて、すり減っていってしまうことがあるんです。
「力を得る」から「感謝して委ねる」へ(アフター)
では、どう変わっていったのか。転換はシンプルです。「力を得なきゃ」ではなく、「どんどん外していく」。
その方は、うちに来られてから、養生功も秘伝功も、直接、対面で学び直されました。大事なのは「使いません」と念じることではありません。気に”感謝する”ことなんです。気を使いません、と身構えるのではなく、気に対して、ありがたい気持ちになる。自分をリラックスさせて、心地いい意識状態になって、心地いい呼吸をして、感謝の気持ちでいる。
そうすると、気という生命体が、私という生命体に、すごくスムーズに働きやすくなるんです。力まないほうが、むしろ効く。自分を大きくするのではなく、むしろ小さくしていって、周りのものに支えられていることに気づいていく。そうすると、自然と緩んでいける。これが、秘伝功の基本的な考え方です。
「ありがとう・素晴らしい・最高・幸せ」だけで、相手が気持ちいいと言う
その方がやっていることは、強く圧して、ツボを開いて流す、というようなことではありません。少し触れる程度で、そこを開いて、ただ「ありがとう、素晴らしい、最高、幸せ」と思っているだけ。それなのに、相手が「気持ちいい」と言ってくれる。
不思議なようでいて、これは、自分で気を操作するのではなく、気のほうから働きかけられる状況に、自分を持っていけた結果なんです。多くの人は「気を送ろう」と力んでしまう。その方は、自分の内側に意識を向けて、感謝の言葉を淡々と唱えることができている。だから消耗しない。
結果として、その方は今、整体院で、患者さんにどんどん喜ばれ、効果を実感してもらえるようになりました。しかも、自分自身は、大きく体調を崩さなくなった。これが、「送る」から「委ねる」に変わった、ということなんです。
「邪気をもらう」のか、それとも「力んで消耗している」のか
人を癒す仕事をしていると、「相手の邪気をもらってしまった」という言い方をよく耳にします。でも私は、まずこう考えてみてほしいと思っています。「もらった」のではなく、“使いません”と思いながらも力んでいたから、内気を消耗し、抵抗力が落ちて崩れた——そういう見方です。
だから、やることは「防御」ではありません。力むのをやめて、気に感謝して、委ねる。それだけで、無駄な消耗はぐっと減っていきます。
もちろん、正しく意識を使えていても、風邪をひくときはひくし、コロナにかかるときはかかります。でも、それも「悪いもの」ではありません。“生活習慣をここで整えなさい”と、体が教えてくれているサインとして受け取る。そう捉えることで、一歩一歩、自分の自然治癒力を上げる養生と生活習慣を、確立していくことができます。
今日からできる一歩——呼吸を、ただ観察する
消耗しないための、いちばんの土台をお伝えします。それは、呼吸を観察することです。
やり方はとてもシンプルです。鼻から空気が入ってくると、体のどこかが膨らみます。その膨らみを感じたら、心の中で「膨らんだ」とラベリングする。息を吐いていくときは、体のどこかが縮んでいきます。その感覚を感じながら、「縮んだ」とラベリングしていく。
これだけで、意識が内側に向きやすくなります。意識が内側へ向くと、外に向かって力む必要がなくなる。だから、気の消耗を減らすことができるんです。人に手を当てる前に、まずこの呼吸の観察から始めてみてください。
それでも体調を崩したら——症状は”先生”
繰り返しになりますが、どれだけ丁寧にやっても、体調を崩すときは崩れます。そのときに、自分を責めないでください。
血圧が上がるのも、熱が出るのも、体が「必要だから」やっていることが多いんです。社会の中で慌ただしいことを処理していくために、体が頑張らなければならないから、そうなっている。だから、体の反応自体は間違っていません。症状を敵にして「消そう」「下げよう」とするより、その症状を、これからの養生を教えてくれる”先生”として受け取る。そうやって淡々と続けていく人が、いちばん整っていきます。
この癖は、なぜ一人では抜けにくいのか
最後に、正直にお伝えしておきたいことがあります。この「無意識に自分をすり減らす癖」は、一人だと、どうしても出てしまうものなんです。
なぜかというと、人は、自分の自我の中だけで気を扱っていると、その錯覚に、自分では気づけないからです。「気は自分のものではなく、みんなのもの」——この縁起の感覚を本当に理解するには、自我の錯覚を破っていかなければいけません。そしてその錯覚は、他人の視点が加わって、はじめて破れていく。しかも、一つの視点だけではなく、たくさんの縁起の視点があるおかげで、ようやく「自分は、自我にとらわれて、思い込みが激しかったんだな」ということが、頭だけでなく、体で分かるようになっていくんです。
独学というのは、詰まるところ、どうしても習得できない部分があります。だからこそ、正しい意識状態でできているかどうかを、いったん外から観てもらう時間が、大きな意味を持つんですね。
気を操作するのではなく、気が自然に味方してくれる自分を育てていく。力むのをやめて、感謝して、委ねる。そこから、あなたのヒーリングも、暮らしも、少しずつ変わっていきます。
「委ねる」を、体で確かめてみませんか
この「力むのをやめて、委ねる」という感覚は、文章や動画だけでは、どうしても掴みにくいものです。だからこそ、いま、無料の体験セッションをご用意しています。
「養生功マスタリー体験セッション」。私と1対1、Zoomで約60分、完全無料です。「操作する気功」と「委ねる気功」の違いを、実際に体で感じていただく時間です。自分の内側に意識を向けて、感謝して委ねると、気がこんなにスムーズに働くのか——それを、その場で体感していただけます。
才能はいりません。気功が初めての方でも大丈夫です。人を癒そうとして、自分がすり減ってきた方。気を操作するのではなく、気が自然に味方してくれる自分を育てたい方は、ぜひお越しください。人数と期間には限りがあります。
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