遠隔ヒーリングで疲れる本当の原因|気は「送る」より「浴びる」が正解

大切な人を、なんとか癒やしてあげたい。そう思って遠隔で気を送ったり、手を当てたりすると——相手より先に、自分のほうがぐったり疲れてしまう。そんな経験は、ありませんか。

実はこれ、あなたの気が弱いからでも、腕が足りないからでもありません。原因は、たった一つ。「気を”外に”送ろうとしていること」にあります。

今日は、私自身の失敗談も交えながら、この話をさせてください。この話を理解していただくと、大切な人を癒やせるようになるうえに、遠隔で気を送って自分が疲れる、ということもなくなって、相手も自分も、どちらも癒やされる——そういう状態になっていきます。

なぜ、気を送るほど自分が消耗するのか

そもそも「気」は操作できるものではない

まず大事なのは、そもそも”気”とはどういうものなのか、その性質を理解することです。

気は、自分の所有物ではありません。もともと大自然からいただいているエネルギーです。太陽を操作できる人がいないのと同じで、気も”操作”の外にあるものなんですね。

それなのに、「送ろう」「効かせよう」とすると、意識が外に向いて、自分の内側にある気(内気)を絞り出してしまう。だから消耗するのです。これは今の「現代気功」的な、気を情報のように”操作して送る”という発想の落とし穴でもあります。

私自身の失敗——「生きながらえさせたい」と頑張っていた頃

私も開業した当初、重篤な病を抱えて、ドクターからご家族に「長くはない」と言われたような、ご高齢の方の遠隔を、よくお引き受けしていました。

その時、どうしても「なんとか生きながらえさせてあげたい」と、頑張ってしまっていたんですね。少しは良くなる。でも、そこまで反応がないこともある。そうすると逆に、私自身が翌日ぐったり疲れたり、遠隔の直後にものすごくだるくなって体調を崩したり、頭痛が起きたりしていました。

これは、なんとか変えないといけない、打破しないといけない、と思ったんです。

本当の原因は”練習量”ではない

頑張る方向が逆なら、いくら練習しても結果は同じ

疲れる、効かない、となると、多くの人は「自分の実力不足だ」と思います。だから、もっと強い気を出そう、もっと修行しよう、気功のテクニックをもっと何回も練習しよう、という方向へ行くわけです。

でも——頑張る方向が逆なままでは、練習量をいくら重ねても、テクニックを何回練習しても、結果は同じなんです。

本当の原因は、練習量でも実力でもありません。意識の向きが”外”に出ていること、気を”操作”しようとしていること。そこにあります。

秘伝功が教える本来のやり方——まず自分が”浴びる”

秘伝功で本来教わるのは、逆です。”送る”のではなく、まず自分がしっかり気を”浴びる”。そして、緩んでいれば大丈夫、ということ。

なぜなら、気の性質はそもそも”操作するもの”ではなく、気の恩恵を受けられる自分へと自己変容していくことが大事だからです。足す・強める方向ではなく、受け取れる自分になる方向なんですね。

やり方を変えようとした時に、私は思い出したんです。そもそも秘伝功の世界では、「気を送ろう」というよりも、まず自分自身がしっかり気を”浴びる”という体感をして、緩んでいれば大丈夫だよ、と教わっていたことを。

ああ、外側に意識が向きすぎていたんだな、と、その時に気づきました。だから、なるべく自分自身をリラックスさせて、内側に意識を向けるやり方に変えることができたのです。

自分の心という鏡に映ったものが、世界

もう一つ、大切な考え方があります。自分の心という鏡に映ったものが、世界だ、ということです。

だから、外の相手をどうにかしようと操作するよりも、鏡そのもの——つまり自分の内側が緩んで整うほうが、映る世界も、癒やしたい相手も、変わっていくのです。

“外”ではなく”内”へ——相手は自分の内側に置く

外に思い浮かべると「操作」になる/内に置くと「加持」が働く

癒やしたい相手を、目の前や遠くの”外”に思い浮かべると、意識が外に出て、また”操作”になってしまいます。

そうではなく、相手を「自分の内側」に置く。自分がリラックスして緩み、内側に意識を向ける。すると、外の気(外気)が自然に巡って、相手にも届きます。

これが、密教でいう加持(かじ)です。自分の力で押し出すのではなく、大きな働きに”やっていただく”状態。だから自分の気が減らないし、かえって満ちるのです。

遠くの家族を癒したい方へ、私がお伝えしていること

遠くに住むご家族を癒やしたい、という方にも、私は同じことをお伝えしています。

外に送るんじゃなくて、内側に意識を向けて、自分自身が気を浴びる、緩む、そして、すべての生命の幸せを念じる。それで、十分なんです。安全に、自他ともに、ヒーリングというものが実践できるようになっていきます。

今日から持ってほしい、たった一つの視点

目指すのは、「気を送る達人」になることではありません。気が、勝手に自分の味方についてくれる自分になること。

そして、今日から持ってほしい視点を一つだけ。

ハウツーやテクニックの前に、まず”自分自身を癒やす”という気持ちを起こすこと。ここが一番最初なんです。

そして、自分の見ているこの世界は、自分の心という鏡に映ったもの——このマインドセットを持ってみてください。外へ、外へ、と力を送るのをやめて、そっと内側に向ける。それだけで、あなたの気は減らずに、ちゃんと届くようになります。

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