どうも、Sun気功ヒーリングスクールの坂本佳基です。
今回は、「気を信じている人にやると効果は出せる。でも、気を信じていない人にやっても、なかなか効果を出せないんです」「あるいは、家族が気功を信じてくれないから、なかなか気を体感してもらえないんです」——そういうお悩みにお答えしていきます。
先に結論から言いますと、気功を学ぶ目的や動機がはっきりしていない人は、相手にしない、ということが一番大事だと思っています。
うすうす当たり前じゃないかな、と気づいている方もいると思うのですが、なぜ気を信じてくれる人には効いて、気を信じない人には効果が出せないのか。その理由を、ひとつずつお話ししていきます。
気は「信頼関係」があって初めて循環する
まず、この気というものは、信頼関係があった上で、初めてお互いに気が循環する、という性質のものなんですね。
気功を学ぶ目的が明確な人を対象に、気功施術をしたり、気について教えたりするということは、もう相手がすでにあなたの方にコミットメントしている、ということです。実はそこで、もうコミュニケーションが成立しているわけです。「この人は気功の知識が専門的にある人だ」「気功を教えてくれる人だ」と、相手がニーズとして望んでいる。
望んでいるわけですから、そこで成立している。「じゃあ、私はその気功の知識やスキルをあなたに伝授しますよ」、相手は「私は気功を学びたいんです、気を体感してみたいんです」。このお互いの利害が一致している。そうすると初めてコミュニケーションが成り立って、そのときに初めて気が交流するんです。
逆に言うと、その交流がない人に対して気功ヒーリングをやるとか、気功について教えるということは、結局コミュニケーションエラーが起きてしまっているので、気の交流がやっぱり起きない。だから、信頼関係が気の交流に非常に強い影響を与えるんだ、というところに気づいた上で、人にアプローチしていくことが大切だと思います。
伝えようとするほど、相手は無意識に抵抗する
最近も、なかなか気を理解していない、むしろ疑っているような人が気功の体験に来られて、その対応にすごく困った、という受講生の方がいらっしゃいました。
私が端的にアドバイスしたのは、「来ていただいたのはありがたいことですし、本人が何かしらの理由で来たわけですから、そこは真摯に対応していただいて。でも、あとはもうスパッと切っていただいて、次の、気功を学ぶ目的が明確な人にエネルギーを使う方がいいですよ」ということでした。
というのも、気功を習得する動機のない人にアプローチしてしまうと、気の交流が生まれませんから、お互いに気持ちよくなれない。お互いに、いらない情報をやり取りしようとしているわけです。向こうは気功に興味がない、ご家族ならその情報を欲しくないと思っているのに、こちらは伝えようとしている。
そういう状況は、伝えよう、伝えようとすればするほど、本人の心理的なプッシュバックが働いて、より無意識に、相手の情報を受け取らないように抵抗してしまう状態になるんです。そうすると、やっぱり気も交流できない。気を信じない人や、気に対してコミットメントが薄い人には、なかなか効果を出せない。それはもう、当たり前なんですよね。
達人でも、興味のない人に気を体感させるのは難しい
その受講生さんは、非常に気功療術が上手な方でした。まだ体験したことはないけれど、すごく興味がある方に対しては、しっかり適切な体感を出して効果も出せるくらいのスキルと理解があって、本質的なアプローチができている方です。
そういう方であっても、気功に対してコミットメントが薄い方に対しては、もう全くもってびくともしない。効果も感じられないし、手にすら気を感じられないし、何もわからなかった、という状態になってしまう。
これは、私自身もそうです。気に興味のない人に気を体感させるというのは、おそらく気功の達人でも難しいと思います。ですから、もし今あなたの気功が効かないと感じているとしても、それはあなたの技術が足りないからではないかもしれません。相手が、まだそこにコミットメントしていないだけ、ということが多いんです。
だから「動線」を用意する——事前アンケートでコミットメントを確認する
なので、気を習得したい、気を体感したい、気で自分の健康を維持したい、という人だけにアプローチできるような環境や動線を、あらかじめ用意しておくことが大事だと思っています。
そのために私がやっているのが、申し込みの段階で事前アンケートを取ることです。聞いているのは、大きく2種類です。
ひとつは、今の現状の課題を聞く設問です。「今、気功を学んでいく上でどんな課題がありますか」「一人で取り組んでいて難しいところはありますか」「今のお悩みは何ですか」。
もうひとつは、理想の未来を聞く設問です。「気功をマスターした、その先にあなたが求める理想の未来は何ですか」。
この2つを聞く理由は、これがもうとにかく無い、という人は、気功に対してコミットメントしていない、ということなので、相手にしなくていい、と考えているからです。
ただ、気づいていない方も多いんですよ。だから、学ぶ前にこのアンケートを挟むことで、「あ、自分はそういえばこういう目的で来たんだ」「本当はこういう人間関係を改善したくて、弱い自分から脱却したかったんだ」というのに、本人が気づいてもらえる。そうすると、最初は動機がなかった人でも、望んでいた未来や現状の課題を再認識してもらえて、よりコミットメントしていただくことが可能になるんです。
家族など“切れない相手”との関わり方
とはいえ、家族のように切ることのできない相手もいますよね。その場合は、自分が気の確信度を高めることに集中していく、というのが私の考えです。
家族との付き合いは、それまで通り変わらず接していく。家族が困っていることや望んでいることに合わせて、自分はチームとして動いていく。でも気功は、自分なりに気の確信度を上げていくことを通して関わっていく。
そうやって家族との信頼関係が密になっていけば、興味を持った家族は、自分の方から興味を持って「気功をやってほしい」と関わってきてくれるはずです。信じさせようとするのではなく、まず自分の確信度を育てる。それが、いちばん自然な順番だと思います。
相手にしないことは、相手のためにもなる
「相手にしない」というと冷たく聞こえるかもしれませんが、気功師の立場として、しっかりコミットメントを取っていくということは、相手にとってもいいことなんです。
もしコミットメントを取ろうとしたときに、「いや、やっぱりいいです」となったら、それも相手のためになる。相手はそこまで本気じゃなかった、ということですから、その人が本気になれるゴールに時間を使ってもらう手助けができた、と考えることができる。
気功に興味のない人を相手にしてしまうというのは、実は自分のためにならないだけでなく、相手にも無駄な時間を過ごさせてしまっているということなんです。そう考えると、気功に興味のある方だけを相手にすることが、お互いにとってウィンウィンで、気の交流が生まれて、無駄な時間がなくなる、と理解できるのではないかと思います。
気功師体質は、こうして育っていく
ちゃんとした動機や目的を持った人だけに、しっかりアプローチしていくと、ご自身のエネルギーもロスすることなく、気功師体質というものがしっかり育まれていきます。
育っている実感・サインとしては、まず疲れにくくなる。そして、施術をすればするほど、自分が元気になっていく感覚があります。これは本当にあります。相手を選ぶことで、気が交流し、施術する側も満たされていくんですね。
そして、あなた自身が本来ヒーリングすべき人、あなたの力を本当に必要としている人に、その技術やスキルを届けることができて、人を笑顔にできる。喜ばれる。その喜ばれる経験を通して自分に自信をつけて、「もっと、もっとこの人たちのために技術を学ぼう」という、良い循環になっていきます。
効果が出せずに落ち込む前に、まず“誰に届けるか”を見直してみてください。あなたのエネルギーは、それを本当に必要としている人へ。今回お伝えしたポイントを、ぜひ押さえておいていただければと思います。



