こんにちは。Sun気功ヒーリングスクールの坂本です。
よかれと思って、相手のためにアドバイスをした。手を貸した。
なのに、なぜか嫌がられる。
空回りして、こっちばかりどっと疲れる。
そんな経験はありませんか?
先に結論をお伝えします。
それは、あなたの優しさが足りないからではありません。言葉の裏で、「あなたを信頼していない」という非言語のメッセージが伝わってしまっているからなんです。
この記事をお読みいただくと、よかれと思った親切がなぜ逆効果になるのか、その正体が分かります。そして、相手を変えようとしなくても関係が変わり、人と向き合っても疲れにくくなる視点が手に入ります。
今日は、仏教的な見方から、そのお話をしていきます。
「もっと尽くせば分かってもらえる」は本当でしょうか
人間関係がうまくいかないとき、よくこう考えます。
「もっと尽くせば、分かってもらえる」
「言い方さえ工夫すれば、伝わる」
だから言葉を選び、もっと頑張る。
それでも、伝わらない。
結局、「なんで分かってくれないの」と相手を責めるか、「自分がダメなんだ」と自分を責めるか。
でも実は、問題は言葉の手前にあります。
コントロールは、言葉にしなくても伝わってしまう
人は誰でも、尊重されたい、価値のある人間として見られたいと、無意識に思っています。
だから、相手をコントロールしようとすると、「あなたは私がいないとダメな人」というメッセージを、暗に伝えてしまうんです。
「◯◯しておいてね」の裏にあるメッセージ
たとえば、「◯◯しておいてね」というひと言。
言葉としては、ただの頼みごとです。
でもその裏では、「あなたは言われないと動けない人」と伝わってしまいます。
与えすぎも、同じメッセージになる
与えすぎも同じです。
自分を犠牲にしてまで尽くすと、「この人は、たくさん与えないと自立できない」という裏メッセージになってしまいます。
過干渉なお母さんと「信頼」
過干渉なお母さんは、「子どもを信頼している」と言います。
でも、振る舞いや言葉がけは、「信頼していない」と伝えているんですね。
非言語は、こちらが隠したつもりでも、にじみ出てしまうのです。
変えようとしなかったから、相手が動いた
不登校のお子さんとの気功教室
以前、不登校のお子さんに気功教室をしたことがあります。
私は、学校に行かせようとはしませんでした。
不登校を、いいことでも悪いことでもないものとして受け入れたんです。
その子は当時、先生が嫌いだったようでした。
だから、「行きたくないんだったら、行かなくていいんだよ」と伝えました。
気づいてほしかったのは、嫌なことは嫌だと、自分自身にどれだけ正直でいられるかということです。
そう思いながら接していたら、次の日には、学校に行っていました。
変えようとしなかったから、相手が自分で動けたんです。
職場で怒鳴る人が、自分にだけ怒鳴らなくなった
ある生徒さんのお話です。
職場に怒鳴る人がいて、ずっとつらかったそうです。
その方は、相手に何かをしたわけではありません。言い方を工夫したわけでもない。
やっていたのは、気功で自分自身の心と体を整えて、緩むことだけでした。
すると、その人が、自分にだけ怒鳴らなくなったんです。
相手を変えたのではありません。
自分が変わったら、にじみ出るものが変わったんです。
なぜ尽くすほど疲れるのか ― 気の目で見ると
相手をコントロールしようとすると、自分の気を消耗します。
コントロールは、無意識のうちに「あなたのことを信頼していません」と言っているのと同じです。
そしてそのメッセージは、自分の無意識にとっては、「自分を信頼していない」という気の情報になってしまいます。
だから、相手のためにやっているつもりで、実は自分自身を傷つけ、エネルギーを減らしているんです。
人と向き合う仕事でどっと疲れる方ほど、ここに心当たりがあるのではないでしょうか。
言い方を磨いても、解決しない理由
「それなら、もっと上手に伝える方法を学べばいいのでは?」
そう思われるかもしれません。
でも、本当の原因は言い方ではありません。
相手を信頼できていないこと。そしてその奥で、自分を信頼できていないことです。
言い方を磨いても、もっと尽くしても、裏にある「信頼していない」は変わりません。
だから同じように伝わり、自分も疲れ続けてしまうんです。
非言語は操作するものではなく、にじみ出るもの
よかれと思うほど嫌われるのは、優しさが足りないからではありません。
相手を変えようとする心が、言葉にしなくても伝わってしまうからです。
非言語は、相手を動かすために操作するものではありません。
あなたの内側からにじみ出てしまうものです。
だから順番は、いつも自分から。
まず、自分を信頼する。自分を愛する。
あなたが満ちていると、にじみ出るものが変わります。
その変化は、ちゃんと相手に届くんです。




