鼻血が出て困っている方で、病院に行ってみてもらった方は、大抵が器質的疾患はなく、毛細血管が傷つきやすい状態であると診断されるようです。
鼻の粘膜を焼くという手術を薦められるようですね。
病的な鼻血ももちろんありますが、現代人のほとんどが生理的な鼻血が多いです。
今回は東洋医学から見た鼻血に対する考え方をご紹介します。
東洋医学的な鼻血に対する理解が構築できれば、次に鼻血が出た時には不安感は一掃されます。
出血の大切さ
東洋医学では生理的な鼻血のことを『紅汗』と言います。汗をかくことは健康的なイメージがありますよね。東洋医学でも鼻血は紅い汗として生理的な作用として考えていたようです。
つまり鼻血は病的なものとして捉えないので、むしろ出したほうがいいと考えます。
あえて出血させる治療法も世の中には存在します。
北京オリンピックで金メダルをたくさん獲得したマイケルフェルプスは、吸い玉療法(カッピング)のあとが体のあちこちに見れます。
また血流を改善させるために、わざわざ出血させる治療法は刺絡療法として知られています。爪の根元にある『井穴(せいけつ)』というツボから血を出す療法です。
出血すること、鼻血を出すという現象は必要な反応なのだ、と古代中国の先生達は考えたのです。
鼻血が出ているということは体の自然な治癒反応なんだ、とマインドセットすることが大切ですね。
まとめ
- 器質的疾患のない鼻血はそのほとんどが生理的反応として東洋医学ては考える(『紅汗』)
- あえて出血させる治療法として吸い玉療法や刺絡療法が古代から伝わっている
- 鼻血も治癒反応である
以上のようなことを知っているだけでも、無駄に不安がったりする必要はなくなってくるので、冷静に対処できると思います。
何か参考になれば幸いです。