遠隔気功は「内緒」で送っていい?上達する人としない人の分かれ道

気功やヒーリングを学んで、遠隔で人を癒したい。そう思ったとき、「相手に内緒で気を送ってもいいのかな」「知らない人に、遠隔で気を送ってもいいのかな」と、迷ったことはありませんか。

これは、私の教室やクラスでも非常に多く聞かれる質問です。今日はこの疑問に答えながら、気功が上達する人と、途中でやめてしまう人の“分かれ道”についてお話ししたいと思います。

遠隔気功は、相手に内緒で送ってもいいのか

先に結論を言うと、「練習したいだけなら、送っていい」です。まずは練習したいですよね。それはもう、絶対に送っていただいていいと思います。

ただ、もしあなたが本当に気功の先生になっていきたい、実力をつけていきたい、本気で気功や療術を上達させていきたいと考えるのであれば ―― 内緒で送るのは、あまりおすすめしません。

「あまり」というと、ちょっと優しすぎますね。やめた方がいいと思います。

練習ならOK。でも本気で上達したいなら“ある条件”がある

その“ある条件”とは、フィードバックが取れることです。

私自身、気功の学校で遠隔気功の練習をするときは、ちゃんとフィードバックが取れる相手にしかやりませんでした。実は「内緒でやってはいけない」というのは正確ではなくて、「フィードバックが取れるなら、内緒でやっていい」というのが本当のところなんです。

私が訪問先の患者さんにやっていたこと

当時、私は訪問の鍼灸マッサージの仕事をしていました。後期高齢者の方のお宅を訪ねて、鍼灸やマッサージ、リハビリをやっていたんですね。

この場合、相手には内緒で遠隔をやります。内緒でやるんですけれども、その方は患者さんですから、フィードバックはちゃんと取れる。だから私の場合は、それでよかったんです。

「送った週」と「送らなかった週」で、症状が動いた

これは私の実際の話です。脊柱管狭窄症という症状の方がいらっしゃいました。両足がしびれて、何分か歩くと動けなくなり、その場で座ってしまう。ひどいとそういう症状が出るんですね。

その方があまりに辛そうだったので、遠隔をやりました。しかも、効果があるのかどうかを確かめるために、「遠隔をやる日」と「やらない日」を決めてやってみたんです。

その患者さんは週に一回しか治療を受けていなかったので、たとえば施術が木曜日なら、その前日の夜に遠隔で気を送っておく。すると次の日に行くと、「昨日だけ、なぜか長時間歩けて、全然しびれなくて、途中で座らなかった」と言うんですね。おお、マジか、と思いました。

それで次の週は、あえてやらなかった。そうしたら「先生、症状が戻っちゃいました」と。慌ててまた次の週に遠隔をやったら、やっぱり痛みが減った ―― そんなことがあったんです。

なぜ“フィードバック”が上達と自信をつくるのか

こういうフィードバックが得られると、自信がつきますよね。やっぱりやったら効果があるんだ、やらなくなったら効果が下がって症状が戻るんだ、というのがはっきりわかる。

そして、フィードバックが取れる環境であれば、自分が身につけようとしている技術そのものが、ちゃんと上達しているのか、うまくやれているのか ―― うまく変性意識に入れているのか、相手をヒーリングできるような深い変性意識に入れているのか、ということが、わかるんです。それが、そのまま自信につながっていきます。

筋トレは目に見える。気功は目に見えない

ヒーリングは、どうしても目に見えないものです。だからこそ、フィードバックがある環境を大事にした方がいいんですね。

わかりやすい例が筋トレです。筋トレなら、筋肉が大きくなった、パンプした、除脂肪体重が増えた、あるいはベンチプレスが60キロから62.5キロに上がった、10回上げられるようになった ―― こうしたフィードバックが自然に取れます。目に見える物理空間だからこそ、こちらが努力しなくても、目の前にフィードバックの要素が散りばめられているんです。

でも気功は、目に見えないから、わからない。わかるのは、練習相手がどういう状態になったか。気功は目に見えないから、練習相手の変化でしか、フィードバックは取れないんです。

才能があっても、フィードバックを取らないと続かない

フィードバックがないと、自分が上達したという変化がわからない。変化がわからないからモチベーションが湧かず、結局やめてしまう。そういう方が本当に多くて、私はそれが残念でなりません。

気功は、続ければ続けるほど、どんどん上達していくものです。せっかく才能もあるし、技術も磨いてできているのに、「フィードバックを取らない」というたった一つのことで気功をやめてしまう。そういう生徒さんが、けっこういらっしゃるんですね。本当にもったいないと思うんです。

特に遠隔気功なんて、一般の人から見たら、何をしているのかわからないじゃないですか。労働として見たら、家でポケーッと座っているのと変わらない。傍から見たら、テレビを見ている時間と変わらないわけです。もちろん、テレビを見ている意識と遠隔をやっている意識は、厳密にはまったく違います。それでも、脊柱管狭窄症のしびれがなくなる。それが不思議なことだとわかるのも、フィードバックがあるからなんですね。

フィードバックの相手が身近にいないとき

では、フィードバックを取れる相手が身近にいない人は、どうすればいいのか。

まずは、自分自身を自己ヒーリングしてください。自己ヒーリングして、自分の体調が良くなる、症状が緩和する、ということを実践していくのが大事です。自分にできれば、それはちゃんと相手にもできるという臨場感が強くなっているので、すごくいい練習になります。

「内緒で送る」ことの倫理と、初心者の練習の位置づけ

内緒で送ることの倫理については、もちろん、できれば相手に同意を取ってやることが望ましいのは間違いありません。

ただ、まだ開業もしていない、気功のスクールに入ったばかりの初心者が練習して上達していくには、まずは家族など、同意が取れる人からやっていくのもいいです。あるいは「自分が変性意識に深く入る」「遠隔気功のときの意識状態を練習する」という意味で遠隔の練習をするのであれば、やっても全然かまいません。ただし期間を設けて、あくまで練習だということを、自分自身でわかっておく。それなら問題ないと思います。

目に見えないからこそ、物理空間のフィードバックを

目に見えない情報空間のヒーリングになると、心の世界だけで完結させようとして、そのなかで「上達しているかどうか」を判断してしまう方がとても多いです。すごくもったいないなと思います。

目に見えないからこそ、物理空間におけるフィードバックを得られる環境を、ぜひ意識して練習してほしい。そうすれば、きっとあなたも、自分が上達していることがよくわかるはずです。

こんな音声コンテンツもやっています

気功は、続ければ続けるほど上達していくものです。ポッドキャスト『満ちて帰る気功』では、気功・仏教・密教の視点から、心と体の力みをゆるめ、本来の自分へ還っていく話を、ゆっくりとお届けしています。
「この先生の話を、もう少し聞いてみたい」と思ってくださった方は、ぜひ聴いてみてください。
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