こんにちは。Sun気功ヒーリングスクールの坂本です。
休みの日も、時間を無駄にしたくない。本を読むなら、小説より役に立つビジネス書。趣味の時間は、なんだかもったいない。
そうやってがんばっているのに、休んでも、疲れが抜けない。
実はその疲れ、体の中で気が滞っている状態なんです。この滞った気のことを、邪気と言います。
気功でいちばん大切な心構えは、「無邪気」になること。そして、無邪気になるためのいちばんの近道は、世間から見たら“無駄な時間”なんです。
休んでも疲れが抜けないのは、気が滞っているから
休んでも疲れが抜けないということは、体の中で気が滞っているということです。この、気が滞っている状態を邪気と言います。
反対に、無邪気な状態というのが、いちばん気が巡って、休んでちゃんと疲れが取れる状態です。ですから、無邪気になることが、気功ではいちばん重要な心構えになります。
では、無邪気になるにはどうしたらいいのか。役に立つとか立たないとか、損得勘定で考えるのではなく、好きだからやる。世間から見たら無駄な時間に、時間を割く。そうすることで無邪気になることができて、気の巡りが良くなり、疲れが抜けやすい体を作ることができる。私はそう考えています。
「時間を無駄にしない」は大事。でも、それ”だけ”になると
「時間を無駄にしない」「自己投資」「役に立つことだけをやる」。これらは、正しいことだと思われています。
それも、大事なことです。でも、それ”だけ”になると、気は巡らなくなっていきます。
長く社会人として過ごしてきた生徒さんが、こんなふうに話してくださったことがあります。「小説を読む時間があれば、何か役に立つビジネス書を読まなきゃ、と感じてしまうんです」。同じように感じている方は、きっと多いのではないでしょうか。
20代の私も、切羽詰まって思い詰めていました
実は、20代の頃の私が、まさにそうでした。
時間を無駄にしない。自己投資のために、自分の役に立つことだけをやる。自分の役に立たないことや、人との関わりは、なるべく避ける。そうやって、自分の目標に向かって、役に立つことに時間を割いてきました。
それも大事なことだと思うんです。でも今思うと、やっぱり切羽詰まっていて、思い詰めてしまっていた。
ですから、体調を崩しやすかった。ちょっとしたことで心が揺れて、落ち込んだりもしました。気分のアップダウンが激しく、それに伴って、体の症状や疲れ具合も増していった。そんな時期がありました。
子どもは、なぜあんなに元気なのか
無邪気=抽象度が高く、エネルギーが湧く状態
子どもが無邪気に遊んでいるとき、とても元気ですよね。
それは、それだけ抽象度が高いからです。大人が考えつかないようなクリエイティビティで、日常を観察することができる脳の状態。これが、最も無邪気で、エネルギーが湧きやすい状態なんです。
無駄な時間で、気が湧く。つまり、無駄な時間にこそ、アイデアや創造性、クリエイティビティは高まっていきます。クリエイティビティは、さまざまな問題を解決するために必要な意識状態です。クリエイティビティが上がっているときは、とても抽象度が高く、客観視できている自分という視点で物事を見ています。ですから、そのときはエネルギーがとても高いわけです。
大人が無邪気に戻る道は「好きだからやる」時間
大人が、その無邪気な状態に戻っていく道。それが、損得ではなく「好きだからやる」時間です。世間から見たら、無駄な時間です。
その時間を持つことで、無邪気になれる。気の巡りが良くなる。そして、疲れが抜けやすい体になっていきます。
趣味は、いつでもやめられる
趣味に取り組むのに、役に立つか立たないかを、堅苦しく考える必要はありません。要は、趣味はいつでもやめられるわけです。
もちろん、役に立つか立たないか、つまり仕事のことや職業に関することだったら、いつでも気軽に簡単にやめられるわけではありません。でも、趣味は違います。いつでもやめられる、というところがある。
私自身も、一時期パイプや葉巻にハマっていました。でも今は、ほとんど吸っていません。それが、趣味のいいところなんですよね。ですから、また次の好きなものに、自分の好きなところに、取り組んでいくことができるんです。
たしなみの時間が、仕事にも返ってくる
そうではなくて、ある程度自分自身にも余裕を持たせる。遊べる余裕というか、たしなみのような時間を設ける。そうするようになってから、私の中でこんな変化がありました。
自分の役に立てるために情報収集をするときに、よりリラックスして、記憶しやすい意識状態を作れるようになりました。好きなことをやるときの意識状態を、そのまま仕事に持っていけて、仕事の生産性が上がりました。勉強や物事の理解、知識の吸収も、しやすくなってきました。
損得勘定だけで生きるリスク:恐怖と欲望を利用される
「でも、休日はちゃんと休んでいるのに」と思われるかもしれません。
損得勘定だけで生きていってしまうリスクについて、お話しさせてください。
まず、損というのは恐怖です。恐怖で足がすくむ、その心につけ込まれて、「こんな恐怖がありますよ、こんな不安がありますよ、それを解消したほうが絶対にいいですよ」と誘導される。そして、商品を買わされてしまったり、自分が心から望んでいないサービスを受けてしまったりする。心を利用されてしまうわけです。
得も同じです。人は欲望に目がくらみます。その欲望を刺激されて、本当は望んでいないものへ、メディアや広告などを通して扇動されていってしまう。
どちらも、恐怖と欲望を利用されている状態です。そのときは、自分というものを客観的に観察して、選択と行動をすることができていません。つまり、自由ではない状態なんですね。
そうして、自分が望んでいないことに時間を費やす。それは、エネルギーを費やしてしまうこと、エネルギーを無意識に消耗してしまうことです。ですから、気が足りなくなって、自分自身をヒーリングすることもできなくなります。体も気が不足していくので、さまざまな症状が起きたり、慢性的に抱えているものの症状が長引いたりしてしまうんです。
休む時間が足りないから、疲れが抜けないのではありません。損得の枠のまま、効率よく休もうとしても、無邪気にはなれないのです。
まとめ:無駄な時間は、気が湧いてくる時間
休んでも疲れが抜けないのは、気が滞っているからでした。滞った気、邪気です。
だから気功では、無邪気であることを、いちばん大切な心構えにしています。
役に立つか、立たないか。得か、損か。その物差しを、少しだけ脇に置いて、好きだから、やる。趣味は、いつでもやめられます。だから、気軽に始めていい。ハマって、飽きたら、また次の好きなものへ。
世間から見たら無駄な時間こそが、あなたを無邪気に戻し、気を巡らせてくれる。
無駄な時間は、気が湧いてくる時間なんです。




