仏教を実践する人が憂鬱な心に支配されない理由

いつもありがとうございます。
Sun気功ヒーリングスクールの坂本です。

今回のテーマは、

「なぜ仏教を実践する人は、憂鬱な心に支配されないのか?」

というお話です。

最近は「マインドフルネス瞑想」という言葉も一般的になりましたが、仏教の実践ってまさに――
“今この瞬間”に気づき、心を客観視する訓練そのものなんですね。

その結果、ストレスや憂鬱に対して「耐性が強い人」が育っていきます。

憂鬱の正体は「起きてもいないこと」で心が埋まること

憂鬱やストレスが強くなると、人はこうなりやすいです。

  • 冷静に物事が見れなくなる

  • 自分を見失う

  • 起きてもいない未来を想像して苦しくなる

  • 色眼鏡(偏った解釈)で世界を見て失敗が増える

  • さらに自分を追い込む(負のループ)

だから仏教は、宗派は違っても共通して

  • 気づきの瞑想

  • 座禅

  • 真言を唱える(密教)

などを通して、煩悩の苦しみを最小化するための“習慣”を作ってきました。

「職場に嫌な人がいる」だけで、毎朝憂鬱になる…それって普通です

こういうお悩みありませんか?

  • 職場に苦手な人がいて、出勤前から憂鬱

  • 今日の商談相手が苦手で気が重い

  • 未来の不安で、まだ起きてもいないことで心が消耗する

これって、現代人がほぼ全員抱えている“煩悩”の形だと思います。

では、仏教を実践する人はなぜそこに飲まれにくいのか?

現代社会は「損得」で心が削れやすい構造になっている

現代社会って、極端に言えばこうです。

「損を最小化し、得を最大化する」

この損得フィルターで生きると、どうしても…

  • 争いが起きる

  • 優劣意識が強くなる

  • 人をジャッジしやすくなる(あの人は劣ってる/優れてる)

  • そして自分自身も裁いて苦しくなる

一方で、宗教的な価値観(仏教に限らず)を持つ人は、損得だけで動かない強さが出てきます。

たとえば古代ギリシャなら「真・善・美」。
目先の利益よりも、どう生きるかそのものが人生の目的だったわけです。

仏教はさらに踏み込みます。

仏教の価値観の中心は「無我」──自分の都合だけで世界を見ない

仏教的には、個人主義的に

  • 自分が得するか

  • 自分が損するか

  • 自分が傷つくか

  • 自分が安全か

だけで世界を見ていると、心が荒れます。

そこで目指すのが、

「無我」=自分の都合ばかりで行動しない生き方

ダブルウィンどころか、トリプルウィン、無限のウィン。
周りも含めて清らかに生きる道を選ぶ。

ここが、憂鬱に飲まれない“土台”になります。

憂鬱に支配される人がやりがちなこと:ストレスを「外部化」する

個人主義的な損得フィルターが強いと、憂鬱やストレスはこう扱われます。

「これは自分のものじゃない」
「外から来たものだ」
「消さなきゃ」
「なくさなきゃ」

つまり、ストレスを外部化するんですね。

でも外部化すると、人は必ず恐怖を持ちます。

  • 自分のコントロール外

  • いつ来るかわからない

  • 防ぎようがない

だから不安になる。

仏教の核心:「この世のすべては“心の写し鏡”」

仏教者が目指す悟りの方向性はここです。

「世界は心の写し鏡」

憂鬱もストレスも、世界の出来事も、
すべて“心の現れ”として観る。

そうすると何が起きるか?

  • 憂鬱が「自分の内側の現象」になる

  • コントロール不能ではなくなる

  • それだけで安心感が生まれる

  • 心の主導権が戻ってくる

これが、支配されない第一歩になります。

密教的な見方:迷いや苦しみは「心が本来清らか」だから気づける

ここ、すごく大事です。

たとえば白い壁に黒いマジックで落書きしたら、すぐ目立ちますよね。
でも壁が真っ黒なら、同じ黒で書いても気づかない。

同じように――

迷い・憂鬱・苦しみが“気になる”ということ自体が、心の奥に清らかさがある証拠

仏教はそれを「救済の力(加持力)」として扱うんです。

  • 迷いに気づける

  • だから修正できる

  • 修正し続ければ、清らかさが育つ

つまり、憂鬱を“敵”にしない。

ここが強い。

憂鬱に飲まれないための「3つのポイント」

ここから、日常で使える形に落とし込みます。
今日の話の中でも特に大事なポイントを3つ。

1)出来事への“反応”は、自分で決められる

人生の出来事は止めどなく来ます。

  • 嬉しいこと

  • 嫌なこと

  • ストレス

  • 幸せな出来事

でも仏教的には、現象そのものに善悪はない

善悪を決めているのは、
自分の「過去の執着」「自我のレッテル」です。

赤いものを想像してください、と言われても
赤いポスト、赤いバッグ、赤い帽子…人によって違う。

つまり世界の見え方は、解釈で変わる。

だからまずはこう確認してください。

「この憂鬱は“状況”が作っているんじゃない。自分の反応が作っている。」

ここに立てるだけで、主導権が戻ります。

2)過去は二度とやってこない

悩みの多くは、

  • 過去を反芻する

  • 未来を心配する

この2つです。

でも時間は、現在から過去へ流れていきます。
過去は戻らない。

運転中ずっとバックミラーを見てたら危険なのと同じで、
人生も過去ばかり見ていると、今を事故らせます。

だからやることはシンプル。

「過去は終わった。今に戻す。」

3)今がベスト。ここからベストを積み上げればいい

過去を悔やむとき、人は必ず

  • “今より上の自分”

  • “今より上の人生”

を想像します。

それは自尊心を傷つけ、
優劣意識を強め、
心を汚してしまう。

だから切り替えます。

「今がベスト。これからベストを更新していく。」

それが仏教的な“精進”の感覚です。

清らかさは「小さな種」から大木になる

最初は、清らかさは小さな芽です。
周りには雑草(煩悩)がいっぱい生えます。

でも続けていくと、やがて大木になる。

大木になるとどうなるか?

  • 光が遮られ、雑草が生えにくくなる

  • 手入れが楽になる

  • 周りの空気が変わる

  • 人がその木陰で安らぐようになる

あなた自身が「人間パワースポット」になっていく。

この未来を想像できると、仏教実践や瞑想が“続く”ようになります。

まとめ:憂鬱に支配されない人は「心の主導権」を取り戻している

仏教を実践する人が憂鬱に支配されにくい理由は、技術以前に価値観です。

  • 世界は心の写し鏡

  • 反応は自分で決められる

  • 過去は戻らない

  • 今がベスト

  • 清らかさを育てる(無我・精進)

この“土台”があるから、心が強くなる。

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