気の玉の作り方を初心者向けにすべて解説|手の動かし方「四法」から使い方まで

こんにちは。Sun気功ヒーリングスクールの坂本佳基です。

手と手の間に何か感じるけれど、「玉」としては感じられない。気の玉は作れる。でも、そのあと何をすればいいか分からない。気の玉に願いを込めてきたけれど、何も変わらなかった。玉として感じようとしても、どうしても感じられない。何年もやっているのに、効果の実感がない――。

こんなお悩みはありませんか?

この記事では、気の玉の作り方と使い方を、初心者の方に向けてすべてお話しします。読み終わる頃には、気の玉の「正体」が分かり、初心者がつまずく誤解とその避け方が分かり、気の巡りが良くなる手の動かし方と練り方、そして練った気を自分の体に活かす方法まで分かるようになっています。今日から、自分の体を自分で整える習慣を始めていただくことが、この記事のゴールです。

はじめに、少しだけ自己紹介をさせてください。私は14歳の頃からヨガや気功、瞑想を続けてきて、実践は25年以上になります。養生功は15年以上、毎日の習慣にしています。これまで指導してきた生徒さんは300名以上です。張式気功師学校で学び、張式高級気功師として、宮廷の御殿医の家系に伝わる「秘伝功」を継承しています。2023年には真言密教で在家得度をしました。鍼灸師・あんまマッサージ指圧師でもあります。

 手の動かし方や練り方は、動画で私と一緒に体を動かしながら行っていただけます。記事とあわせてご覧ください。

気の玉とは何か

気の玉は、止まった「玉」ではない

まず、気の玉とは何か、というお話からです。

気は、いつも流れている、流動的なものです。陰陽の太極図も、本当は止まった平面ではありません。球体の中で、陰と陽が回り続けている「動画」のようなものなんですね。

ですから、気の玉も、固まった玉ではなく、流れそのものです。

気の玉を作るとは、すなわち、体の気の巡りをより良くして、自然治癒力を上げていく行為。まずは、そう考えてください。

気功のはじまり ― 古代の「舞」

中国の古い書物『呂氏春秋(りょししゅんじゅう)』に、こんな記録があります。

伝説の聖王・堯(ぎょう)、陶唐氏(とうとうし)の時代のことです。湿気がこもって水がよどみ、人々の気は滞り、筋や骨が縮こまって伸びなくなった。そこで「舞」をつくり、気を巡らせた、というのです。

この舞には、体を整え、呼吸を整え、心を整える、気功の基本がすでに含まれていたと、私は考えています。

気功は、はじめから「巡りを良くして、体を整える」ためのものだったんですね。

気の玉は、作ったら自分に当てる健康法

気の玉は、作ったら自分に当てるものです。自分の気の巡りを良くし、心と体を整えていく。

相手に当てると、他者を癒す気功になります。でも、今日お話しするのは、自分のための気の玉です。

気の玉を作ること自体が、健康法なんです。

私も、気の玉に願いを込めていました

実は私自身、気の玉の使い方を間違えていた時期があります。

一万円札に気をすり込む。年収が上がった自分を気の玉にして、頭に入れる。そんなことをやっていました。

結果、一銭も稼げませんでした。

気の使い方の方向が、ずれていたんです。

健康の因果と、願いの因果は別もの

手のひらにカエルをイメージして、いくら気を練っても、カエルは出てきませんよね。カエルを手に乗せるには、カエルを取りに行くという因果が要ります。

お金も同じです。原因と条件が揃って、初めて稼げる。

ただ、健康になれば元気になり、行動でき、結果もついてきます。これは、直接ではなく、間接的なつながりです。

気の玉は、願いを直接叶える道具ではありません。行動するための、健康の土台なんです。

初心者がつまずく5つの誤解

ここからは、気の玉に取り組む初心者の方が、よくつまずく誤解を5つお話しします。

誤解①「玉」として感じられないとダメ

手と手の間に、もわっとしたもの、反発するような感じがある。それで十分です。

気は流動的です。きれいな「玉」の形はなくていいんです。小さな感覚こそ、巡りが良くなっているサインです。

誤解② 玉を崩さずに運ばないといけない

練った気の玉を体に当てようとすると、崩れて消えてしまう気がする。そういうご相談をいただくことがあります。

気にしなくていいんです。感じたら、そのまま手を持っていけばいい。

気はいつも流れています。形が崩れても、巡りはもう良くなっています。

誤解③ 玉をはっきりイメージしないといけない

玉をイメージしなくてもいいんです。

体が緩むと、気は体の内も外も、流れるように巡っています。巡りが良くなる動き・呼吸・心の状態になれば、作ろうとしなくても、もうできているんです。

イメージしたほうが楽な人は、してもいい。苦手なら、呼吸と体と意識を整えるだけで大丈夫です。

私も、この誤解の中にいました

偉そうにお話ししていますが、私自身、まさにこの誤解の中にいました。

気の玉を「玉」として感じようとしていました。玉を崩さずに運ぼうと、体を無理に使っていました。本当に玉ができるまで、はっきりイメージできないといけないと思っていました。

でも、何度やっても、「玉」としては感じられないんです。

気の玉という「物」があるのではありません。流れるエネルギーを感じているだけなんです。

そう分かると、動きにとらわれなくなります。「こうしなきゃいけない」と、体も心も緊張しなくなっていきます。

誤解④ 気の玉が作れたらゴール

「気の玉が作れるようになるのが基本のゴール」と教わることがあります。でも、そのあと何をすればいいのかが分からない。

本番は、作ったあとです。自分の体に当てて、巡りを良くしていく。

そして、気の玉を練ること自体が、リラックスし、呼吸を整え、体と心を整える行為です。練っているその時間が、もう自然治癒力を高める手助けになっているんです。

健康な体で、その先へ

自分を健康にしたら、次の問いが生まれます。

この健康な体で、自分は世の中にどう役に立てるだろう。より多くの人の喜びのために、どんな役割を果たせるだろう。

心と体が健康でなければ、仕事の生産性も、人とのご縁も、お金も、ついてきません。

気の玉は、ゴールではなく、その取り組みを始めるための土台なんです。

誤解⑤ 力んで作ろうとする

気を出そう、玉を作ろうとがんばるほど、体が固くなります。体が固くなると、気は巡りません。

眠くなるくらいで、ちょうどいいんです。

気の玉の作り方

気の玉は「作る」ものではなく「練る」もの

ここから実践に入ります。

気の玉は、「作る」というより、気を「練る」ものです。手を動かし、自分の体の気の巡りを良くしていく。その結果、手のひらを近づけたり離したりする中で、手のひら同士のエネルギーの交流が生まれます。

手のひらで気を感じているということは、体の中の巡りも良くなっているということです。気の玉は、作ろうとしなくても、練った結果として勝手にできているんですね。

流れは、次のとおりです。

  • 準備:体をほぐし、気を充電する(スワイショウ・プルプル気功)
  • 手のひらを近づけて、気を感じる(ここで気の玉はもうできている)
  • 手の動かし方「四法」を、1つずつ確かめる
  • 3つの動きを組み合わせて、気を練る(約5分)
  • 練った気を、自分の体に当てる

準備:手首・足首ブラブラ、横スワイショウ、プルプル気功

最初に準備をしておくと、気を感じやすくなります。

まず、手首・足首をブラブラ揺らします(約30秒)。手首・足首には、五臓六腑を整える大切なツボがあります。柔らかくなると、全身の経絡(気の通り道)が巡りやすくなります。

次に、横スワイショウ(約1分)。腰を落とし、腕は脱力。体幹を左右に振り、でんでん太鼓のように腕が自然に体に巻きつくようにします。

続けて、プルプル気功です。大きく伸びをして、あくびをするように両手を天へ。自分がすべての存在に生かされていることに意識を向けて、「ありがとうございます」。親指で薬指の付け根を軽く押さえ、4本の指で親指を包みます(労宮を押さえる形)。手をプルプル、1秒に3〜4回のリズムで。振動を腕から足腰へ、全身に伝えていきます(約3分)。

手のひらを近づけるだけで、気の玉はもうできている

振動を少しずつ止め、重心を落とし、膝を緩め、手のひらを開いてだらーんと下げます。

そして、胸の前で、手のひら同士をそっと近づけてみてください。

温かい、じわーっとする、ピリピリする――その感覚を味わいます。

手のひらの間で気が流動的に交流し、体の中にも気が巡っている。この状態だけで、気の玉はもうできているんです。

手の動かし方の基本「四法」

ここから、手を動かすことで、この気の流れを、さらにスムーズにしていきます。

基本になるのが「四法」という、水の中で手を動かすような4つの型です。体中の気の巡りが良くなっていく手の動かし方です。

共通のコツは「円滑に・自然に・流れるように」。止めず、無理なく動かし続けます。目は閉じず、開眼もしくは半眼で。立っても、座っても構いません。やりやすいほうでやってみてください。

① 撥水式(はっすいしき) 水の中に指先を入れて、小刻みに微振動させます。その振動が、波のように水の中を伝わっていきます。

② 拂水式(ふっすいしき) 手のひらで、水面をそっと撫でます。

③ 推水式(すいすいしき) 水の中で、水をゆっくり押します。

もう一つ、手についた水を振り払う「抖水式(とすいしき)」もありますが、これはほとんど使いません。最初は、この3つの動きを一つずつ確かめてみてください。

お風呂の中で練習してみる

水のイメージは、鮮明に描かなくて大丈夫です。

おすすめの練習方法があります。湯船につかって、四法の動きをやってみてください。手の動きに応じて、水が反応して動きます。それで、気の伝わり方の臨場感が、自分の中で自然と湧いてきます。

水を「思い描く」必要はありません。一度、本物の水で体に覚えさせればいいんです。

はじめは呼吸に合わせて練る

一つずつ確かめた3つの動きを、組み合わせて使っていきます。場所は胸の前あたりで。お腹の前など、体の前ならどこでも構いません。

吸いながら「ありがとう」で、手のひら同士を離していきます。 吐きながら「素晴らしい」で、手のひらを近づけていきます。

これを、何度も何度も繰り返します。意識は、手のひらの感覚に置くだけでいいんです。1回あたり5分ほどで十分です。

慣れてきたら、感謝で練る

慣れてきたら、呼吸に合わせなくていいです。

気が私たちを生かしてくれていることに、感謝する気持ちで。手のひらを、円滑に、ゆっくり、滑らかに動かしていきます。

手の動きと一緒に、自分の心もゆったり滑らかにしていく。そんなつもりで行ってみてください。

できているサイン

  • 手のひらがピリピリ・ジンジンする/温かくなる
  • 手と手の間に、もわっとしたもの、反発するような感覚がある
  • あくびが出る、体が緩む、眠くなる

「玉」の形を感じなくてもいいんです。どれか一つあれば、巡りが良くなっているサインです。

練った気の使い方

練った気を、自分の体に当てる

気を練ったら、気になるところ、体調を整えたいところの近くまで、手を持っていきます。触れずに、かざします。1か所10〜20秒ほどで大丈夫です。

こうして、気の巡りを、自分の体に向けていきます。

ふだんのプルプル気功では、手を当てるだけでいい

ふだんプルプル気功をするときは、もっとシンプルです。

気になるところに、手のひらで触れます。手の温かさを感じながら、そのままプルプル気功をする。1か所10〜20秒ほど、長くやりたい方は30秒〜1分ほど当てていただいて構いません。

これも、気の玉を自分の体に向けているということなんです。

隙間時間に、やるほどいい

歩きながら、手をふわふわさせて気を感じるのもいいんです。

好きな隙間時間にやると、習慣になります。習慣になると、身についていきます。自分の巡りを、いつでも自分で良くしていけるようになります。

続けるコツ

すぐには変わりません。長い目で続けてください。

その日の体感を、ひとこと記録しておくのもおすすめです。

そして何年か後に、「そういえば最近、腰が痛くないな」と気づく。それが、気功の効果の実感のしかたなんです。

まとめ

  • 気の玉は、止まった玉ではなく、流れるエネルギー
  • 願いを叶える道具ではなく、自分の体を整える健康法
  • 四法で練り、自分の体に当てる
  • 玉として感じなくていい。力まず、眠くなるくらいで

気の玉を作るとは、体の気の巡りを良くして、自然治癒力を上げていくことです。そうして整えた健康な体は、人の役に立つための土台になっていきます。

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