自分の気を使わずに相手を元気にする気功の秘訣

クライアントさんから「元気になりました」と感謝の言葉をもらう。それはすごく嬉しいことです。

けれども、そのたびに自分が疲れてしまう。自分の気を結構使ってしまってはいないだろうか。無意識に自分の気を消耗していないだろうか。——そんなふうに心配な方は、いらっしゃらないでしょうか。

どうすれば疲れずに、自分も相手も同時に元気になれるのか。

今回は、自分の気を使わずに相手を元気にする気功法の秘訣をお話ししていきます。このポイントを押さえていただくと、疲れ知らずのヒーリングができるようになります。自分の体調を気功で整えやすくもなりますし、話を聞くだけで相手が癒されて喜ばれることが多くなっていきます。

そして、セッションをすればするほど、逆に自分が元気になっていく。そんな感覚をつかんでいただけると思います。

「元気になりました」と言われるのに、自分が疲れてしまう

私たちが疲れてしまうのには、実は根本的な原因があります。

先に、何をやればいいかをお伝えしておくと、イメージ操作をやめて、幸せな体感を醸成していくということです。自分も相手も、笑顔とリラックスに導いていく。そういう環境を適切に用意していく。これをやっていくだけで、疲れ知らずになっていただくことができます。

なぜそうなるのか。順番にお話ししていきますね。

ヒーラーが疲れる本当の原因は「脳を使いすぎる」こと

事実と無関係な妄想に、エネルギーを費やしている

私たちは頭の中で、事実とは無関係のことを妄想してしまって、そこにエネルギーを費やしてしまっているんですね。

そうすると脳を使いすぎてしまって、膨大なエネルギーを、どうしても浪費してしまうことになります。

脳の炎症が、自然治癒力のエネルギーを奪っていく

現代医学ではそこまで解明はされていませんが、わかっている段階では、私たちが日常的にストレスを抱えていると、脳の炎症が起きていると言われています。

膝や肘をすりむいたとき、傷が回復していくときの炎症反応とは、また別のものです。

その脳の炎症を回復するために、体は回復の方にエネルギーを使ってしまいます。脳の炎症が多いほど、本来なら自然治癒力を発揮するためのエネルギーが、どんどん脳の回復の方に費やされていく。そうすると、慢性的な症状を自然治癒力で回復していくためのエネルギーが、足りなくなってくるわけです。

気功から見た「疲れ」:精・気・神の三つの構造

頭を使うと「精」が浪費される

気功の世界でも、私たちの生命のエネルギーの構造を三つに分けて考えています。すごくシンプルに言うと、

  • 精(せい):物理的なエネルギー
  • 気:物理的・情報的の両方にまたがっているエネルギー
  • 神:目に見えない情報的なエネルギー

この三つで、私たちの生命は構成されていると考えているんですね。

私たちは頭を使うと、体のエネルギー、つまり精のエネルギーを、どうしても浪費してしまいます。精は、私たちの体という物質の基礎になるエネルギーですから、これが少なくなってしまうと、体調を回復していくエネルギーが減ってしまうんです。

ですから、私たちは脳を使いすぎて体を壊している。これが、現代人の体の状況なんですね。

だから、脳を使いすぎることを一旦ストップする。これが、今流行っているマインドフルネスの瞑想だったりするわけです。気功も、マインドフルになるための重要な練習方法です。脳を使いすぎないということができるようになってくれば、膨大なエネルギーをロスすることなく、疲れにくくなっていきます。

全速力でダッシュしながら、数学の問題は解けない

私たちは、頭で使うエネルギー、体で使うエネルギー、そして呼吸することによって得られるエネルギー、この三つのバランスでできていて、それらは依存関係にあるんですね。

脳を使おうとすると、体のエネルギーが脳の方へ行こうとする。体のエネルギーを使おうとすると、その分、脳は使わない。

全速力でダッシュしているときって、たぶん数学の問題は解けないと思うんです。逆に、数学の問題を解いているときに、全速力でダッシュしながら解くことも、なかなかできないと思うんですね。

このように私たちの体には、必要に応じてエネルギーがどこに供給されるかという仕組みがあります。

ですから、臨床の中でクライアントさんのカウンセリングや話を聞いているうちに、脳を使いすぎてしまうと、自分の体が疲労してぐったり疲れる。そういう状態になるわけです。そこをストップできるといい、ということなんですね。

下腹部の痛みが、ヴィパッサナー瞑想でパタッと減った話

これが医学的にどういう仕組みなのかは、私も気功をやっていて、なかなか説明できないのが歯がゆいところです。ですが、実際の症例としてお話しします。

婦人科の疾患を抱えた受講生の方がいらっしゃいました。病院に行っても、薬を飲んでも、現代医学でどれだけ治療法を試しても、なかなか改善しない下腹部の痛みがあったんですね。女性の方なら、すごくわかるのではないかと思います。

その方に、脳を使いすぎないための瞑想法として、ヴィパッサナー瞑想をアドバイスさせていただきました。すると、パタッと痛みが減ったんです。

その方は、頭を使いすぎるという生活習慣をされていました。ここに問題があるなと思ったので、そこにアドバイスで介入させていただいた。やっていただいたところ、脳の無駄なエネルギーロスが少なくなって、体の自然治癒力を上げる方向にエネルギーが使われるようになった。それで、痛みを和らげることができたんですね。

これは一つの例ですが、他にもたくさんあります。

頑張るヒーラーほど、相手の治癒力を奪ってしまう

脳を使いすぎないことには、もう一つ利点があります。

「あなたには自分で治す力がない」という裏のメッセージ

臨床の場で「何とかしよう」「この人を良くしよう」とこちらが頑張ること。それは臨床家として、すごく素晴らしい姿勢だとも思います。

けれども逆に、クライアントさんが治癒力を発揮する機会を奪ってしまうことにもなりかねないんですね。

こちらがあまりにも考えて、アドバイスしすぎる。それは裏を返せば、「あなたには、自分で治す力がないんだよ」という裏のメッセージを送ってしまうことになるわけです。

そうすると無意識に、相手は自分の自然治癒力を信じることができなくなってしまう。だから、クライアントさんが持っている自然治癒力を、引き出すことができなくなってしまうんです。

サボるのではなく、緩む

ですから臨床家は、サボるわけではないんですけれども、やはり緩んで。相手の自然治癒力がもともとあって、相手の自然治癒力で良くなっているんだということを再認識する。

そこまで自分の脳をフル回転させない方が、実はクライアントさんが持っている治癒力を引き出す方向に、臨床の場を持っていくことができるんですね。

こちらが意図して働きかけなくても、クライアントさん自身がクリエイティブに治癒力を発揮しようとする機会を、たくさん用意することができる。

そうすると、クライアントさんが良くなっていく確率も上がるし、あなた自身が疲れる確率も減っていく。これが、疲れ知らずのヒーリングができるメカニズムなんです。

遠隔を忘れた夜に、いちばん効いた

これは私の気功師の先輩の、面白い話です。

気功師は対面で療術をやりますが、プラスアルファで、関係性がいい方とは遠隔気功もやるんですね。すごく信頼関係のある人同士だと、遠隔の反応が出やすいからです。

ある日、その先輩が、遠隔をするのをすっかり忘れてしまったらしいんです。悪気はなく、何か用事があったのだと思いますが、その日の夜にやるはずだったのを忘れていた。

ところが翌日、その患者さんから、

「いやー先生、昨日はものすごく遠隔が効きました。ものすごく症状が楽になりました。ありがとうございます」

というフィードバックが返ってきたそうなんです。

これって、不思議だと思いませんか?

何が起きているかというと、クライアントさんがすごく信頼している、という条件さえ整えば、気功師が頑張って気を送ろうとしなくても、しっかり受け取れる、循環できるということなんです。

親を思うだけで元気が湧く。それも一つの遠隔

これは、ご家族をイメージしていただくとわかると思います。

お父さん・お母さんを信頼している、信用している、尊敬している。そういうお子さんであれば、お母さんのことをちょっと思うだけで元気が出る、お父さんのことをちょっと思うだけで元気が出る、ということがあると思うんです。

遠く離れて仕事をしていて、何かミスをしたとき。電話をしなくても、「そういえば、心がけはこうしましょうという教えがあったな」と親のことを思い出すと、なんだか元気が湧いてくる。

これも一つの遠隔なんです。 そしてそれは、信頼関係があるから起こるんですね。

あなたにも、「この人をイメージすると、なんだかパワーが出てくる」という方がいると思います。そういう人がいたら、人生でかなり得をしていると思うんです。

そして、そういう存在こそ、気功師が担うべき存在なんですね。

気はすごく素直に反応する

先輩はすっかり忘れていたので、何もやっていない。だから何も疲れていない。なのに、クライアントさんの症状は今まで以上に良くなった。

ということは、それだけ普段、ちょっと頑張って気を送ってしまっていたということでもあるんですよね。

不思議ですけど、それは相手の自然治癒力を信じない行為に、どうしてもなってしまう。そして、気というのはすごく素直に反応するので、そういうものにもしっかりと反応するんです。

だから、遠隔はやった方がいいんですけれども、頑張って遠隔で気を送ろうとしていた人ほど、ちょっとサボって休む方が、意外と効果が出やすいということもある。これが、不思議な気功の世界なんです。

疲れ知らずのヒーリング:イメージ操作をやめて、幸せな体感を醸成する

ここまでお話ししてきたことを、最初の結論に戻してみます。

イメージ操作をやめて、幸せな体感を醸成していく。 自分も相手も、笑顔とリラックスに導いていく環境を、適切に用意していく。

植物とBGM、そして現状とゴールに耳を傾ける

笑顔とリラックスの環境というのは、具体的には、なるべくリラックスできる環境ということです。植物を置いたり、耳障りにならないBGMを少し用意したり。

そして、相手の話、現状とゴールに、しっかりと耳を傾ける。

「あ、この先生はしっかり話を聞いてくれるんだな」。そう感じていただけると、相手はただただ安心して、自分の心の中で整理できるようになってきます。自分の現状を認識して、何をすればいいかということを、本人が気づいていく。

これが、笑顔とリラックスの環境を用意するということなんですね。

セッションをすればするほど、自分が元気になっていく

こちらが頭をフル回転させて、何とかしようとイメージを操作する必要はありません。

そうやって、疲れ知らずのヒーリングができるようになり、自分の体調も気功で整えやすくなり、話を聞くだけで相手に喜ばれる。

セッションをすればするほど、自分が元気になっていく。 そういう状態になることができるんです。

記事が役に立ったらぜひシェアボタンを!


何もできない無力感を抱えていたい人が、自分を整え、人を癒し、利他の喜びを生きる人へ変わっていく!

オンラインで秘伝功を習得したいあなたのために!