気功が効かないのは能力のせいじゃない──9割が見落とす「盲点」

気を送っても、なんだか手応えがない。家族にヒーリングしても、変化が分からない。自分に気を巡らせても、ピンとこない。

そうやって続けているうちに、「自分には、才能がないのかな」「ちゃんとできてないのかな」と、だんだん自分を責めはじめる。こういう経験、ありませんか。

こんにちは、Sun気功ヒーリングスクールの坂本佳基です。今日は、気功をやっている方の多くがぶつかる、この“つまずき”についてお話しします。

怪我に“まじない”をかけ続けますか?──疑うべきは能力でなく「やり方」

ここで一つ、想像してみてください。もし怪我をしたときに、“まじない”をかけ続けて、いつまでたっても治らなかったとします。あなたは「自分のまじないの力が足りないんだ」と思いますか。

……思いませんよね。「いや、まじないじゃ治らないよ」と、傷口を洗って、絆創膏を貼るはずです。

ところが、気功になると、なぜか多くの人が“自分の能力”を疑ってしまう。今日いちばんお伝えしたいのは、これです。効かないとき、疑うべきなのは、あなたの力ではなく、あなたが習った“やり方”のほうなんです。

確かめるのは正しい。問題は「効かないのに続ける」こと

まず、はっきりさせておきたいことがあります。効いているかどうかを確かめようとする姿勢、これ自体は、とてもいいことなんです。むしろ、確かめようとしない人のほうが心配です。

問題はそこじゃない。問題は、効いていないのに、同じやり方をずっと続けてしまうこと。ここなんです。

多くの方が、原因の切り分けを間違えています。本当は“やり方”の問題なのに、“自分の能力”の問題だと思い込んでしまう。これは、いわば誤診です。

「気の玉に名前を書いて送る」は、現代版のまじないかもしれない

たとえば、「気の玉を作って、そこに相手の名前を書いて送る」。こういうやり方を教わって、一生懸命やっている方がいます。でも、いくらやっても手応えがない。それでも「自分の念が足りないんだ」と、さらに頑張ってしまう。……これ、さっきの“まじない”と、同じ構造なんですね。

本当に大事なのは、自分が学んだものに、一度、疑いの目を向けられるかどうかです。「もしかしたら、自分が習った手法は、間違っているのかもしれない」「もっといい方法が、あるのかもしれない」。この視点を持てるかどうかで、その先がまったく変わります。

怪我をしたら、汚れを落として、絆創膏を貼る。みんなが「これは効くよ」と言っている、まっとうな方法をやればいい。一つのやり方に、頑なに固執する必要は、ないんです。

私自身が、そうでした──「送る」から「内に向ける」へ

偉そうに言っていますが、実は私自身が、まさにそうでした。

気功を始めたころ、私は「気を送るぞ」と、一生懸命“操作”しようとしていました。手から気を、ビームのように出して、相手に届けよう、と。……でも、なかなか相手に体感してもらえなかったんです。

そのとき、私はこう考えました。「これは、自分の能力のせいじゃないんじゃないか。そもそもの、やり方や前提が、間違っているんじゃないか」と。

そこで、思い切ってやり方を変えました。相手を外に思い浮かべて“送ろう”とするのを、やめたんです。かわりに、自分の内側に意識を向けた。慈悲の瞑想、という言い方をしますが──「自分の心の中に、すでにその相手がいる」と思って、外ではなく、内へ向かっていく。

そうしたら、どうなったか。相手のほうが、効果を感じてくれるようになったんです。しばらくすると、気功仲間からも「坂本さん、すごく上手ですね」と言ってもらえるまでになりました。

気は操作できない。太陽と同じで“恩恵を受け取る”もの

何が起きたのか。気というのは、操作するものではないんですね。

たとえるなら、太陽です。私たちは太陽を動かすことはできません。でも、その恩恵は、いくらでも受け取れる。植物が育つのも、お米が実るのも、太陽を“操作”したからじゃない。

気も同じで、“送ろう”“効かせよう”と力むほど、自分の「やってる感」が前に出て、かえって届かない。むしろ、恩恵を受け取れる自分に変わっていくと、気のほうから、勝手に働いてくれるんです。

確かめて効かないなら、“変える勇気”を

ここで、こう思う方がいるかもしれません。「じゃあ、もっと練習して、念を強くすればいいんですか?」と。

……いいえ。効かないやり方の中で、いくら努力を重ねても、残念ながら効きません。

念を強めるのではなく、方法そのものを変える

強めるべきは念ではなくて、変えるべきは“方法そのもの”なんです。

正しい方向は、操作から、委ねるへ。外へ送るのを、内へ向けるへ。そして、相手を追いかけるのをやめて、まず自分自身を整える。これは実は、気功の一番の土台である“養生功”に立ち返る、ということでもあります。今、世の中で流行っている「願いを叶える」「思い通りにする」といった利己的な使い方ではなくて、本来の、自分を整える健康法に、戻るんですね。

効果は「効かせて確かめる」でなく“変化に気づく”もの

そして、もう一つ大事なこと。効果というのは、「効かせて確かめる」ものじゃなくて、“変化に気づく”ものなんです。

たとえば、気を巡らせていて、体のある場所が温かくなってきた。それは、そこが日ごろ冷えている場所で、体が良くしようとしているサインなんです。こうやって、体の反応に気づけるようになると、「あ、こんなところに効いてる」という発見が増えていく。自信は、そこから戻ってきます。

今日からできる、たった一つの一歩

今日から、できることを一つだけお伝えします。

夜、寝る前に、5分でいいので、手を、自分の体の弱いところ──お腹でもいいです──そっとかざして、「みんな、ありがとう。みんな、素晴らしい。みんな、最高。みんな、幸せ」と、心の中で唱えながら、そのまま眠ってみてください。

ポイントは、“送ろう”としないこと。委ねること。そして翌朝、寝起きの感じや、肌の調子や、お腹の具合──小さな変化に、気づいてみてください。それが、効いているかどうかの、本当の確かめ方です。

まとめ──固執を手放した人から、氣は動きはじめる

最後に、もう一度。効いているか確かめること自体は、正しいんです。だからこそ、効いていないのに同じやり方を握りしめて、自分を責めるのだけは、やめてください。

疑うのは、あなたの力ではなく、“やり方”のほう。まじないを手放して、絆創膏を貼るように──操作するのをやめて、内に向けて、委ねてみる。固執を手放した人から、氣は、静かに動きはじめます。

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