一万円札に気を送る。年収が上がった自分をイメージして、気の玉にして頭に入れる。
……実はこれ、私自身がやっていたことです。
結果どうなったか。一銭も稼げませんでした。
今日は、「自分の願望を叶えるために気を使うのは、間違いなのか?」というお話をします。
願望を持つことは、悪くありません
先に結論を言います。
願望を持つことは、まったく悪くありません。でも、気は願望を直接叶える道具ではないんです。
気は、願望に向かうあなたの”健康な土台”をつくるために使うもの。そして、自分一人のためではなく、より多くの人のために使ったほうが、受け取れるエネルギーはずっと大きくなります。
なぜそう言えるのか。私の失敗談も含めて、順番にお話ししますね。
10年やっても気感がわからなかった方の話
気の玉に「なりたい姿」を入れていた
世間でよく教わるやり方があります。気の玉に「なりたい姿」を入れて頭に入れる。お金に気を送る。大周天で気をぐるぐる回す。
最近、体験セッションに来てくださった方がいました。
約10年、独学で大周天やプルプル気功を続けてきた。でも、気感がまったくわからない。ここ1〜2年は、ほとんどやめていた。気の玉に、なりたい自分の姿を入れて、頭に入れるやり方もしていた、とのことでした。
使う方向が、少しずれていただけ
私はこうお伝えしました。
「気功は、もともと健康法です。ゴールを叶えるために気の玉に願望を入れる、というのは使い方が違うんです。」
その方は「腑に落ちました」とおっしゃいました。
この方がダメだったわけじゃありません。使う方向が、少しずれていただけなんです。
健康の因果と、お金の因果は別もの
生命現象は、自分の中で完結している因果
生命現象は、自分の中で完結している因果です。
気の巡りが良くなれば、体調がすぐ良くなる。これは実際に起きます。生命では、情報(心)と物理(体)が同時に、双方向に変化を起こします。だから、心の在り方で体に驚くような変化が起きることがあっても、不思議ではありません。
気を練っても、手のひらにカエルは出てこない
では、手のひらの上にカエルをイメージして、どれだけ気を練ったら、カエルが出てくるでしょう?
出てきませんよね。
カエルを手のひらに乗せるには、カエルを取りに行くという因果が要ります。カエルを取り巻く因果と、自分を取り巻く因果が結びついて、初めて手のひらに乗るんです。
お金は生き物ではない 原因と条件(縁)が揃って初めて
お金も同じです。お金は生き物ではありません。いくら気を送っても、お金そのものには何の変化も起きません。
経済は、社会心理や行動経済といった”情報”の世界にも、確かにあります。でも最後は、物理的な行動に落とし込むという因果が必ずあります。その因果と、自分という存在の因果が絡み合って、原因と条件(縁)が揃って、初めてお金が稼げるんです。
だから、「体が健康になる世界」と「お金を稼ぐ世界」は、まったく別の因果が働いています。それを全部一緒くたにして「気で何でもできる」と考えるのは、とても危険です。
気で体は変わります。でも、気でカエルは出てきません。
「もっと強く願えば叶う」のではない理由
自分一人のための気は、小さくなる
叶わないのは、願う力や気の量が足りないからではありません。気を”自分一人のため”に使おうとしていることが原因です。
自分一人のために使うと、受け取れるエネルギーは、やっぱり小さくなります。
自分も含めた、より多くの人のためにこの願望を叶える。その基準で行うほうが、エネルギーはたくさん得られやすい。そして、自分の中の”健康の基準のレベル”そのものが上がっていきます。
もっと強く念じる、もっと気を回す。それでは解決しません。カエルは出てこないし、自分の小さな器の中で回すほど、エネルギーは小さくなっていきます。
秘伝功で伝えられてきた大周天=感謝で受け取る
世間で言う「気をぐるぐる回す」大周天は、秘伝功ではやりません。
秘伝功で伝えられてきた大周天は、自分が無数のつながり(縁起)に支えられていると気づき、感謝を広げていくことです。感謝と称賛の気持ちが一番体に反応しやすく、外の気(宇宙の気)が向こうから入ってきます。
一万円札に気を送るのをやめてから、法人を設立するまで
一万円札に気を送っていた頃の私は、一銭も稼げませんでした。
そこで、まず自分の健康のために気功を使う、と決めました。感謝する。心を整える。気が巡りやすい体に整える。そうして健康になりました。
その健康な体で、「お金を稼ぐには、どんな因果を整えればいいか」に、脳と体とエネルギーを使うほうへシフトしました。そこから、気功師としてビジネスで成果を出せるようになり、法人を設立するまでになりました。
気を一万円札に送るのをやめて、自分の体と、まわりの人のために使い始めたときに、願望が動き出しました。
今日からできる一歩 吸う息で「ありがとう」、吐く息で「素晴らしい」
気を回さなくていいので、吸う息で、自分の内側に「ありがとう」。吐く息で「素晴らしい」。
心臓を動かし、体温を保ち、24時間休まず私たちを生かしてくれている働き。それが気の働きです。そこに、感謝と称賛を向けてみてください。
面倒なら、唱えなくてもいいんです。力を抜いて、心と体と呼吸を眺めているだけで、気を受け取る体勢になっています。
願望は、持っていいんです。むしろ大切です。
ただ、気は願望を直接叶える魔法ではありません。気は、願望に向かって行動できる”健康な土台”をつくるもの。
そして、自分一人ではなく、まわりの人も含めた多くの人のために、と基準を広げるほど、受け取れるエネルギーは大きくなります。





