五禽戯の実際について説明していきます。
五禽戯の大まかな概要については、
役者は気功師!〜五禽戲からわかる、役を生きる事の大切さ〜
の記事で紹介しているので一度ご一読ください。
また読むのがめんどくさい方のためにポイントだけまとめておきます。
五禽戯のメリットとしては、
・体力がつく
・子供からお年寄りまで無理なく練習できる
・楽しみながら健康になれる
・自然と腹式呼吸が出来る
・活動しながら緩む感覚がつかめる
・五臓をバランスよく整えることができる
etc、、、
メリットだらけで枚挙に暇がありません。
そして五禽戯の内容は、
実際に五禽戯ができる人に直接教えてもらった方が早いのですが、
少しでも内容を知っておきたいという方のために動画を用意いたしました。
今回の動画では、
〜五禽戯その1〜(動画付き)
〜五禽戯その2〜(動画付き)で紹介しました⑴〜(10)の動きの続きで、
(11)山を降りる虎
(12)走る鹿
(13)月を見る猿
(14)肩を振る熊
(15)旋回飛翔する鶴
の動作を紹介します。
まずは動画を御覧ください。
(11) 山を降りる虎
① 左手は肘を左斜め上方に突き出し掌は下向きして目は肘先を見つめ、その対角線上に右手を伸ばし、手のひらを下に向けた状態にする。右足は伸ばしてつま先立ちになる。
② 右足を左足の前に踏み出してしゃがみ、左腕を上にして両腕をお腹のあたりで交差させ虎の爪を作り、手のひらは上へ向ける。この顔は右側に向けたまま、目線は下方。
③ 手のひらを下の方にひっくり返して顔と目線を左前方へ向ける。
(12) 走る鹿
① 左足を踵から前に踏み出し、右腕を前にまっすぐに伸ばし手のひらを前方へ向け、左腕も左にまっすぐ伸ばし手のひらを左側に向ける。
② 左足を着地させまっすぐ軸足とし、右足の裏を左膝に近づける。同時に両手を蕾のような形にして手のひらを下方に向け、左手は頭のてっぺん(百会)、右手は右真横に伸ばす。
③ 最後に顔を右に向けて、その後すぐに正面に向ける。
(13) 月を見る猿
① 左足を右前方に踏み出し、右足は踏み出した左足の右前方に出しつま先立ち(虚歩)。同時に左手のひらを左側頭部に向け、右手は腰のあたりに添える。
② 踏み出したら右上方にある月を見上げ、右下方にある湖に映る月があると思い見る。
③ 再び月を見上げ考え込むように瞬き(瞬眼)。
(14) 肩を振る熊
① 左肘を前から後ろへ大きく回す。目線は肘先の延長線上を見る。
② 肘を大きく回しきったあたりで左足を左前方へ踏み出す。
(15) 旋回飛翔する鶴
① 左足を忍び足でつま先立ちになり(虚歩)、両掌を側頭部の少し前方に顔を平行に挟むように掌同士を向け合わせる。
② 左足を滑らせながら前方へ出し、向け合わせてた掌もそのまま前方へ突き出すし、次に両腕を後方へ持ってくる。
③ 両手を羽ばたかせながら背中を反って腰を伸ばす。顔を正面か少し上方へ向ける。
・ポイント
・虎はしゃがみこむ時にしっかりと体を丸めて山を降りる
・鹿はピョンピョンと走るようにイメージする
・猿はしっかりと月と湖をイメージして、猿になりきる
・熊は足を出すタイミングが早くなりすぎないようにする
・鶴は手をしっかりと羽ばたかせること
以上です。
詳しくは養生気功クラスにて指導していますので、
是非ご参加ください。