自力の限界を超えヒーリングが覚醒する秘訣

ヒーリングで人を癒したい――そう願っても、「自分にはそんな大それたことはできない」と、無意識に自分を責めてしまうことがあります。
この自己卑下は、心のエネルギーを奪い、自尊心を傷つけ、悪循環を生み出します。

けれども「できない」と感じること自体は悪ではありません。
人は新しい領域に踏み出すとき、必ず抵抗を感じます。特に遠隔ヒーリングのように、目の前にいない相手を癒すことは常識を超える挑戦だからです。
大切なのは、その後の問いを変えること――
「どうすればできるようになるか?」に検索ワードを切り替えることです。
脳は検索エンジン。入力した言葉どおりの証拠を集めます。

自我がつくる「分断」とは?

“できない理由”に囚われる根本には「自我」という働きがあります。
自我は“自分と世界を分ける心”。社会生活には不可欠ですが、強すぎると「私と世界は別」という錯覚が生まれ、他者や自然とのつながりを感じにくくなります。

実際には、私たちは世界から切り離されて生きられません。
あなたが“あなた”であるためには、必ず「他者」や「環境」という関係性が要ります。
自己紹介も、出身地・家族・仕事など“自分以外”を語らずに成り立たない――この事実こそ、つながりの証です。

善悪と優劣の意識が、気の流れを止める

自我は“比較”を生みます。
「正しい/間違い」「勝ち/負け」――こうした優劣や善悪の意識が強いほど、心身は緊張し、気の流れが滞ります。
ヒーリングを深めるには、この“分断意識”をやわらげ、「自分と世界は相互作用している」という実感を育てることが鍵です。

感応道交(かんのうどうこう)──世界と交わり、応じる

自我をやわらげる鍵が、東洋思想における感応道交です。
文字どおり「感じ、応じ、道(タオ)と交わる」意識状態。
気功の目的はここにあります。姿勢を調え、呼吸を整え、感謝の心で世界と交わる――それが感応道交の実践です。

感応道交とは、「感じ」「応じる」生き方。
世界の声を感じ取り、その流れに応じて身を任せるとき、私たちは“他力”の世界へ入ります。

自力から他力へ──“与えられた気”に気づく

ヒーリングが難しく感じるのは、「自分が頑張らねば」という自力感が強いから。
これが自我を固くし、気を滞らせます。

反対に、「この気は与えられている」「世界から照らされている」と感じるほど、自然に身体はゆるみ、気が巡ります。
プルプル気功も、「自分でプルプルさせる」ではなく、「気がプルプルさせてくれている」と感じるのがコツ。
この“他力”の感覚が、遠隔でも対面でも確かな“つながり”を呼び戻します。

まとめ:世界とひとつになるヒーリングへ

ヒーリングの核心は、「自分は世界から生かされている」という事実を体感すること。
この気づきが自我をやわらげ、優劣や善悪を超えた“柔らかなマインド”を育てます。
そうして初めて、内気を消耗しない自然体のヒーラー体質が安定していきます。

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