普段私たちが病気や症状にとらわれると、
意識レベルでの対処法しか知りません。
肩を揉んでみたり、
薬を飲んでみたり、
医者にかかってみたりなどです。
これは意識してあなたが選択しているので意識レベルでの対処方法です。
気功は無意識レベルでの対処法となります。
え?どういうこと?
と思うかもしれませんが、
詳細は後ほど説明しますので安心してください。
簡単に言うと、
気功は非言語での働きかけなので、
無意識レベルに届きやすいのです。
「あなたはだんだん健康になる〜健康になる〜」
と暗示や催眠をかけられても、
その言葉が意識に上がっているので無意識には届きにくいのです。
実際そんなことで健康になったりはしません。
意識レベルではなく無意識レベルで健康にならなければ本当の意味での自然治癒力は獲得できないのです。
気功の原理はまだはっきりと解明されてはいませんが、
ある程度どのようなことが起きているのかはわかっています。
- 気を受けたり気功を実践すると深いリラックス状態になる
- 深いリラックス状態の時は無意識での行動や思考に変化が起きやすくなる
- 無意識レベルで「自分は健康だ!」と確信しやすくなる
- 「自分は健康だ!」というリアル感が高まると勝手に健康になるために体が反応する
- その結果自動的にどんどん健康体へ近づいていく
という過程が遅かれ早かれ現象として現れます。
この5つのステップについて詳しく説明していきたいと思います。
気功はどんな自分にもなれる優れた方法である
気功の効果は病気を治癒させることはもちろんの事、
夢を実現するなどの、
自己実現などにも利用することができます。
なぜなら無意識レベルで自分を変えることができるからです。
病気や症状でお悩みの方は健康な自分を想定し、
自己実現に利用したい方は、
こんな自分でありたい!ということを想定しながら読み進めて頂ければと思います。
気功で深いリラックス状態になる
気功療法を受けている方に大変多いのが、
施術中によく眠ってしまうというものです。
これが意味するところはとても深い安らぎを得られているということです。
このような深いリラックス状態を、
変性意識状態と言います。
夢を見ているような状態とも言えます。
睡眠状態と覚醒状態の狭間にいるような感覚です。
電車通勤、
あるいは車の後部座席で経験したことがる方は多いと思いますが、
あの微妙な振動や定期的に続く音を聞いていると、
すごく眠くなってきますよね。
すごく心地よい状態です。
深いリラックス状態では無意識に働きかけやすくなる
変性意識状態は夢を見ているような状態なので、
普段意識してあるべき自分を保っている状態のストッパーが緩くなります。
その結果無意識に働きかけやすくなります。
夢を見ながら自分の夢を操作した覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
深い夢に落ちてしまうと夢は操作できませんが、
覚醒と睡眠の狭間にいるときは、
ある程度夢の操作が可能になってきます。
これが無意識に働きかけているような状態だと理解してもらえればいいと思います。
無意識レベルで「自分は健康だ!」と働きかける
気功を実践する人の主な目的は健康増進だと思います。
なのでここは自然と自分は健康になる!と思って気功を実践しているので自然と出来ていることでしょう。
気功療法の場合は、
術者が健康になるための情報を気にのせて相手に送ります。
相手は深い変性意識状態ですから、
気の情報を受け取りやすくなっています。
無意識レベルで変化が起きると体も徐々に反応するようになる
あなたの体は、
ホメオスタシスという働きが常に働いています。
心臓を意識して動かしているわけではなく、
無意識に動いています。
これはホメオスタシスが働いているおかげなのです。
ホメオスタシスは、
生体を生きながらえさせるために現状を維持しようという働きです。
暑い部屋に行くと自然と汗をかきます。
意識して汗をかいてるわけではありませんよね?
ホメオスタシスも無意識の働きと言ってよいでしょう。
つまり無意識レベルでの変化が起きるということはホメオスタシスの変化も変わるということです。
ヨガの達人は、
ヒマラヤの極寒の中でも上半身裸になって静かに座って瞑想します。
普通の人間なら座っていられないほど体が震え上がるはずです。
寒いと感じているのですから、
ホメオスタシスの働きによって体温を上げるために不随意筋を動かしたり、
末梢の血管を細くして体温が外に逃げないように自律神経が働きかけます。
ヨガの達人は修行によって無意識レベルで「ヒマラヤの地は暖かい」
と感じているから体が震えないのです。
普通の人間は「ヒマラヤの地は寒い」
と感じているから体温を上げようと震えるのです。
ということは、
無意識レベルで「自分は健康だ!」
と感じていれば、
ホメオスタシスの働きによって自律神経が整い、
健康な体になるために生体が反応していくようになるのです。
その結果自動的に健康体になる
意識して病気を治そうとしているわけではなく、
ただリラックスして気の力に身を委ねるとあらゆる病気が治癒してしまいます。
気功を実践していると、
生きている実感をありありと確認し、
生命の素晴らしさに畏敬と感謝の思いを自然と抱きます。
自然に起こることなので意識する必要はありません。
頑張らなくていいのです。
なぜならば、
ホメオスタシスレベル、
無意識レベルで脳と心と体が健康になり、
精神衛生状態も良好になっていくからです。
催眠術や暗示では意識レベルでしかコントロールできないので、
一度睡眠をとったり催眠術師が暗示を解けばまた元に戻ります。
しかし気功は意識よりももっと深い無意識を変えやすくするので、
ホメオスタシスの働きによって病気や症状が勝手に治癒していくのです。
これが自然治癒力の正体です。
裏を返せば、
ホメオスタシスレベル、
無意識が「病気でいたい」
と思っていれば、
ホメオスタシスの現状を維持しようという力によって、
病気に状態に引き戻されてしまいます。
気功の施術で、
健康な状態になるように、
ホメオスタシスを設定してあげると、
病気が自然と治癒していきます。
病気や症状は無意識の操作(自然治癒力)でしか治癒しない。
あなたの病気は自然治癒力でしか治癒しません。
これは西洋も東洋も医学的に認めていることであり、
生命科学の真実です。
ただ西洋的なアプローチ方法と東洋的なアプローチ方法が違うだけです。
やろうとしていることは全く同じです。
まとめ
とても難しい話をしてきましたが、
最後はやはり体感で感じるしかありません。
先ほど説明したように気功は、
ホメオスタシスの働きを利用して、
健康になるためのホメオスタシスを設定してあげているのです。
意識して頭の中だけではやりにくいことを、
気功は簡単にしてしまいます。
物事に感謝できない人は、
意識して頭の中だけで感謝しようとしているからできないのです。
気功の実践を通して体で感じることで初めて、
無意識レベルで感謝できるようになります。
違う言い方をすれば、
病気や症状が起きた時に、
ラッキー!
と本気で確信できるということです。
病気も同じで、
気功の実践によって無意識レベルで自分は健康だ!
と確信することによって初めて自然治癒力が発揮されるのです。