人間が生きる為に欠かせないものの一つに食べ物があります。
我々は食べ物の栄養をエネルギーとして蓄え活動するときに利用します。
エネルギーが減ってくればまた新しいエネルギーを生み出す為に栄養を取ります。
この繰り返しです。
もしも栄養を取らなければエネルギーが減って死んでしまうかもしれません。
ここまでは誰もがご承知の通りですね。
テレビなどでは栄養食品を必死に宣伝し、
視聴者の購買意欲を掻き立てるように働きかけています。
生きる上で重要な要素
・高血圧に効く食べ物
・認知症を予防する為の食品
・骨粗しょう症にならなない為のサプリメント
健康の為には良い食べ物を摂取すれば大丈夫、
と言わんばかりに世間は食べ物に執着しているような様子が垣間見えてきます。
確かに食事の内容を健康的なものにすることも大切です。
ただ、
最も大切か、
と問われれば、
NOです。
では何か?
人間が生きる為に欠かせない最も重要な事は呼吸です。
医学的にも呼吸は重要なもの
一日中飲まず食わずでも死にませんが、
一日呼吸を止めてしまえば死んでしまいます。
医学的に言ってもバイタルサインの一つでもあります。
バイタルサインは四つあり、
・血圧
・脈拍
・体温
・呼吸
です。
少し専門的な話をさせてください。
例えば拡張期血圧が98mmHgから90mmHgに低下していてもナースはそうは慌てません。
しかしサチュレーションといって、
動脈血にどれだけ酸素が溶けているかをみるモニターに、
98%から90%に低下しているのをみると、
吸入酸素濃度をあげる等の何かしらの処置を施すはずです。
もちろん酸素を必要としない解糖系のエネルギー生成法もありますが、
エネルギー効率としては2ATPであり、
クエン酸回路による酸素を利用したミトコンドリア系のエネルギー生成法では、
36ATPとエネルギー効率がまるで違います。
このことからも人間は、
酸素を利用したエネルギー生成に頼っている分、
やはり呼吸が重要であることがわかると思います。
身体に空気を取り入れるというあまり意識していない事が、
最も重要であるということです。
いくら栄養のあるものを摂取したところで、
呼吸しなかったら終わりなのです。
日頃意識しづらい呼吸ですが、
深く、長く呼吸をする事を意識してみて下さい。
生かされている事を実感してみて下さい。
腹式呼吸とか胸式呼吸とかは、
特に意識しなくていいです。
とにかく肺を目一杯使うことです。
目一杯肺の空気を出し切る、
そして目一杯肺に空気を入れる。
これだけです。
もう少し詳しく知りたいですか?
亀の呼吸を観察した人が開発した呼吸法
オススメは亀息法(逆腹式呼吸)です。
座禅を組んで行ってもいいですし、
椅子に座ったまま行ってもいいです。
できれば背筋がまっすぐの状態で行うことをお勧めします。
最初は目を閉じた状態で行います。
最初は肩を上げ下げしながら行います。
肩を上げながらお腹を引っ込めて息を吸う、
肩を下げながらお腹を突き出して息を吐く、
これを繰り返しましょう。
できれば息を吐くときに体を緩めていきます。
肩の上げ下げをしながらの呼吸に慣れてくれば、
お腹の動きだけで行っても大丈夫です。
呼吸を繰り返せば繰り返すほどリラックス度が深くなっていきます。
うまくリラックスできてくると、
唾液が出てきますので飲み込みましょう。
飲み込んだ唾を下っ腹のあたりに貯めていくイメージです。
貯めた唾が漏れないように肛門だけを軽く締めます。
この時に骨盤やお腹周り、
腰まで力を入れてないようにしましょう。
少しおしっこを我慢しているぐらいです。
目を閉じた状態でリラックスできたら、
目を開けたままでも同じようにリラックスできるようにチャレンジしてみてください。
呼吸がいかに大事かを実感するにはもってこいの方法です。