若くして乳癌に罹り、悲しい結末に終わる有名人や著名人の話がニュースなどで流れる時、

「私の娘大丈夫だろうか?」
「私の家系は乳癌の遺伝子を持っていないだろうか?」
「そもそも癌の原因は何だろう?」

と一度や二度は考えたことがあるかもしれません。あるいは今あなた自身が乳癌で、情報を収集している段階かもしれません。

そもそも癌は遺伝ではないと科学の世界では考えられています。エピジェネティクスという新しい生物学の学問分野が発達したおかげで、環境や生活習慣によって遺伝子はオンにもオフにもなることがわかってきています。ではそのオンにもオフにもなる習慣とは一体何なのか?癌が発症する原因は何なのか?手術や抗がん剤でうまくいく場合と、うまくいかない場合があるのは何故なのか?

書籍やネットの情報などは、あれもよければこれも良い、と逆に情報過多となり、右往左往しながら時間を過ごしてしまっているかと思います。

世の中に絶対これが正しいと言える情報はありませんが、より確からしい情報というものはあります。それは何かと言うと、莫大な費用を使い大規模な疫学研究に裏付けられた確かなデータであるということです。

マクガバン報告というものをご存知でしょうか?ニューヨクタイムズが「疫学研究のグランプリ」と絶賛した、中国農村部の食習慣・栄養調査(チャイナプロジェクト)のことです。

中国農村部の人たちには癌にかかる人が圧倒的に少ないということがわかったのです。では何故癌が少ないのか?

その答えを先に言っておくと、中国農村部の人たちは、動物性タンパク質の摂取量が少なかったのです。

アメリカ政府の依頼を受けたT・コリン・キャンベル博士という方が、1982年に全米科学アカデミー(NSA)の報告書『食物・栄養とガン』に、動物性食品の過剰摂取が癌の強力な要因となっていることを大規模な疫学調査によって明らかにしたのです。

その莫大な調査により以下のことも明らかになりました。

  • 化学合成物質はたとえどんな問題があろうと癌発症の主原因ではない
  • プラントベースとホールフードがエストロゲンレベル(乳癌の要因)を下げる
  • 女性ホルモンに多く晒されると乳癌になる可能性が高まる(ホルモン療法など)

他にも生活習慣病といわれる疾患をはじめ自己免疫疾患まで、食習慣がどのような影響を及ぼすかが明らかになっています。

この記事にでは乳癌をテーマに絞っていきたいと思いますが、乳癌だけでなく、ありとあらゆる病気や、その他の癌の予防や治療においても参考になります。

この記事の内容をしっかりと理解できれば、これからの治療方針や、どのような生活習慣を送るべきかが明らかになってきます。また、乳癌検診や癌の遺伝子に対する考え方も述べていきます。きっとあなたの心配や不安な気持ちを一掃してくれるに違いありません。

一緒に考察していきましょう。

そもそも癌の原因は何なのか?

癌の原因として真っ先に思いつくのは発がん性物質のことではないでしょうか。お子さんをお持ちのお母さんなら、なるべく子供の体内には悪いものは取り入れずに子育てしたいと考えていると思います。

少し詳しい方なら下記の言葉を一度は聞いたことがあると思います。

  • アミノトリアゾール(1959年に騒動を起こしたクランベリー除草剤)
  • DDT(レイチェル・カーソン著書『沈黙の春』によって有名になった)
  • 亜硝酸塩(保存料、または着色料・調味料)
  • 赤色色素2号
  • 人工甘味料
  • ダイオキシン
  • アフラトキシン(ピーナッツやコーンにみられる真菌毒素)

これらの化学物質以外にも発がん性物質はとてつもない数あることが報告されています。発がん性物質の一覧はネットで検索すれば出てきますので一度調べてみることをオススメします。

その一覧には面白いことに、癌のイメージと結びつきやすい「タバコ」そものについては発がん性があるかどうかは明記してありません。「喫煙」という行為が癌のリスクがあるとしか伝えていません。

それよりも車の排気ガス、そしてなんと抗がん剤に発がん物質が含まれているという事実まで確認できます。もちろん今の医療現場でその抗がん剤が使われているとしたら恐ろしいことですから、日本のお医者さんを信じて使っていないことを祈りましょう。

発がん性の物質はあらゆる研究によって、「どんな場合でも化学物質が実験動物への癌の罹患率を増加させている可能性がある」と明らかにされています。亜硝酸塩などはその代表でしょう。

食べ物について少し詳しい人は、私たちの周りには化学物質の毒ばかりで、もう何も食べるものがないという結果にたどり着くことになります。

その結果が、一部の自然派への回帰を生み出しているのではないかと思います。

発がん性物質は癌の主要因ではない

お母さんたちは、これらの化学物質が、日頃食べている野菜などに含まれているかどうか、あるいは添加物などの着色料や保存料などを気にしながら生きていてはらちがあかない、と思っているのではないでしょうか。

確かに化学物質を体内にさらす機会を減らせば減らすほど、癌に罹る確率を減らせることは言うまでもありません。しかし、一方で食べ物のことを何も気にせずに生きている人で癌にかからず、病気もせずに元気に過ごしている方も周りに一人や二人いるのではないでしょうか。

実は癌が発生する主たる原因は発がん性物質ではなく、発がん促進物質なのです。ではその癌促進物質とは何かと言うと、カゼイン(牛乳タンパク)なのです。

縁起の思想について

ここで一旦、話を癌から離れて、知っておいてほしいことがあります。

それは、私たちが住んでいる世界のありとあらゆる現象は、単純に原因と結果の関係だけでは説明できないと言うことです。

原因があって結果があると言う当たり前のことなのですが、そこにはあらゆる条件が重なって初めて結果を出します。

例えばボールを上に投げます。ほとんどの人がボールは手元に帰ってくると推測をします。この事実は明らかです。

しかしこの現象にもあらゆる条件が関係しています。もしカラスがくわえて行ったらどうでしょうか?宇宙ステーション内だったどうでしょうか?

「ボールを何物を邪魔しない」という条件があり、「重力が働いている」という条件が揃って初めてボールが落下するという結果が生まれるのです。

私たちは因果関係をついシンプルに解釈してしまいがちです。しかしそこにはあらゆる条件が揃っているからこそ起きている現象であるということを忘れてはいけません。これを縁起の思想と言います。

今という現実や現象はあらゆるものとの網の目のような関係性によって結び目のように起こっている結果だということです。

科学における因果関係と相関関係

科学の世界ではよく「相関関係」と「因果関係」という言葉が使い分けされています。

まずは、研究データや人から聞いた話などがどれくらい確からしいのか、そしてあらゆる情報を収集するときに心に留めておいてほしい考え方を理解してほしいのです。

例えば「電柱のたくさんある国は心臓病やほかの発生率が高いことが多い」といった場合、「電柱と心臓」は明らかに相関関係がある、と結論を出します。

しかし、だからと言って「電柱が心臓病を引き起こしている」という証明にはなりませんよね?電柱のそばに行くと全員心臓病にならないといけません。つまり、「相関関係=因果関係」ではないですよということです。因果関係というのは、重力という原因があって物体は落下する、という結果のことです。そこにカラスが加えるかもしれない条件(相関関係)も可能性としてはなきにしもあらず、ということです。

ついつい私たちは科学的データが「イエス」と「ノー」のどちらかを言っていると思っています。そうではありません。科学は可能性を示しているのであって、より確からしいことをデータで示しているのです。

そして相関関係が無意味なのかといったらそうではありません。統計的有意性のあるものをいくつもデータを取り、相関関係を示すことによって、その研究データはより確からしいと判断できます。統計的有意性という言葉はお医者さんなどは好きなはずです。

例えばボールを上にあげてみて、偶然ボールが落ちてこないことがあるかもしれません。ほぼ百パーセント落ちてくると思います。落ちてこないという場合は偶然と言います。偶然が起きる場合が5%以下だった場合は(実際はほぼ0%だと思いますが)ボールを上にあげてみて、ボールが落ちてくるという事実は統計的有意性がある、と科学では考えます。

これからする話は統計的有意性があるデータが取られた話を淡々としていきます。

更にいうと、あなたがもっとも興味のあるのは、生物学的に関係性があるかどうかだと思います。電柱と心臓病の生物学的な関係性が示される研究があったとしたら、より信頼性が高いと思いませんか?そのとき初めて電柱には近づかないように気をつけよう、と思えるわけです。そこに関しても統計的有意性のあるデータを示していきます。

全然難しくない!癌はこうして作られる

そして癌とカゼインは明らかに統計的有意性があり、発がん性物質の影響を差し引いても明らかであることが研究報告されています。生物学的にも関係していることが明らかです。

のちにそのデータをご紹介しますが、その前にどうやって癌が作られるのかを理解していきましょう。よく理解できない方は読み飛ばしてもらってもいいですが、なぜカゼインが生物学的に癌促進物質として働くのかを理解することができます。

また、なぜ健康な人にも毎日癌が発生しているのに、癌が生死を脅かすほどまでに成長しないか、という理由も理解できます。

①イニシエーション(形成開始期)発がん性物質がきっかけとなる期間

癌はイニシエーション(形成開始期)、プロモーション(促進期)、プログレッション(進行期)の三つの成長段階で分けられています。順番に理解していきましょう。

まずは芝生を癌だと思ってください。最初のイニシエーションでは、「芝生の種を土に蒔いていくとき」だとします。そしてプロモーションの時は「芝生が土の中で発芽の準備ができてから顔を出して成長し始めた時」、プログレッションは、「成長し始めた芝生が道路や歩道にまで侵入して、手に負えない時期」、と考えると簡単に理解できると思います。

発がん性物質は芝生の種を細胞という土の中に蒔くことに似ています。この発がん性物質は、正常細胞を高発ガン性の細胞に変形させます。遺伝子が細胞の設計図となる情報を持っているのですが、その設計図のプログラミングにエラーを起こしてしまい、細胞が予期せぬ増殖を起こしてしまいます。

この時発がん性物質単体では遺伝子に悪さはできません。私たちの細胞内にある酵素が、例えばアフラトキシンなどの発がん性物質を、遺伝子に悪さをするアフラトキシン(付加体)に変えてしまうのです。この酵素の働きはのちに出てきますので覚えておいて欲しいところです。酵素の働きとタンパク質摂取量との関係をのちに説明していきます

一般的には稀な例を除いてイニシエーションは元の状態に戻せないと言われています。

②プロモーション(促進期)癌の成長は食べ物しだいで変わる

芝生に蒔かれた種は、水という栄養を与えさえしなければ種は芽を出しません。そして好ましい量の水や日光、他の栄養分も必要です。このうちどれか一つでも欠けると種が成長することはありません。プロモーションはまさにこの時期なのです。

プロモーションの時期は実際の人間の場合だと大抵何年もかかる期間です。イニシエーションは非常に短い時間で完成します。場合によっては数分の間に発がん性物質が血液中を巡って細胞の中に運ばれます。しかし、プロモーションの期間はイニシエーションの期間に比べると猶予期間があるのです。そして、癌の成長が決まるのは、成長に最適な環境や条件が与えられるか否かによって停止させることもできるし、促進させることもできるということです。

癌を促進させる食事のことを「プロモーター(促進物質)」と言い、癌の成長を遅らせる食事のことを「アンチ・プロモーター(抗促進物質)」と言います。

「プロモーター」が「アンチ・プロモーター」より数で勝ると癌の増殖は活発になります。一年前の健康診断でどこにも異常がなかった人が、一年後に胃癌のステージⅣにまで進行するケースもあるのです。

逆に「アンチ・プロモーター」が「プロモーター」より優勢である場合はもちろん癌の成長はゆっくりになるか止まります。一部、末期癌の方が翌日に全ての腫瘍が姿を消していた、ということも書籍に事例として載っていたり、臨床経験豊富な医師は知っていますが、そのような患者さんは多くの人のほんの一部です。

あなたやあなたの家族がもし癌であるならば、基本的にはまずは癌の進行が止まるということが起きます。癌の進行が止まるということはそれだけで「アンチ・プロモーター」が優勢であるということですので、かなり改善しているのです。病気の進行が止まる、あるいは現状維持になるということはとても素晴らしい兆候ですので覚えておいて欲しいところです。

病気というものはそれだけで悪循環のサイクルに入っているのです。その循環が止まるだけでも大したものです。まずは現状維持をして、それから少しずつ病気に対する体力がついてきてから正常に戻っていくというプロセスを経ていきます。どんな病気も同じ道を辿ります。

もう一つ心に留めておいて欲しいことがあります。「プロモーター」と「アンチ・プロモーター」は土俵上で真剣勝負をする力士たちのようだと言うことです。

こんな感じ?

一方が少しでも引いてしまえば、すぐにもう一方が押し出そうとしてくる。同じ力で拮抗関係にある時は、どちらも動くことはありませんが、どちらも壮絶な力で押そうとしています。一見静かであってもそのせめぎ合いは続いています。この可逆的な特徴は極めて重要なことなのでここで強調しておきます。

③プログレッション(進行期)致命的なダメージの始まり

この時期は伸びきってしまった芝生が歩道や庭先まで伸びきってしまった状態です。癌が成長を始めた場所から違う場所に出てきてしまい、他の組織を侵略していきます。その癌が致命的な影響力を持つようになるとお医者さんは「悪性」と診断します。

癌の最終段階としては皆さんもよくご存知の「転移」と診断される状態のことです。そして死に至るのです。

以上の三段階を理解するとお医者さんが切れる癌細胞であるのならば切りたくもなる気持ちが少しわかるのではないでしょうか?まだプログレッションまでには至っていない、プロモーションの段階であるならば、今のうちに外科手術ができるならばしておきたい。

そして進行する前に癌細胞を放射線や抗がん剤を使って叩いておきたい。その気持ちもわかると思います。今切っておいて薬物療法で叩くことでプログレッションに至るのを防いでおこうとするのです。そして患者さん自身の自然治癒力や体力が戻るのを冷静に経過観察していくのです。

外科手術自体にもリスクはある。抗がん剤治療も副作用というリスクがある。しかし癌が進行してプログレッションまで至るかもしれないリスクもある。そのような板挟みのリスクの中で、臨床の経験や知識を生かしてお医者さんは診断しているし、トレーニングをしているのです。人生における青春時代をその全てに捧げているのです。これで少しはお医者さん側の気持ちもわかるのではないでしょうか。

もちろんそんなこと患者側の知ったことではないと思う方もいていいでしょう。プロなんだから当たり前だと。

どちらにしても知っておいて欲しい事実があります。というかもう一度確認しておきたいのです。

お医者さんは、三大療法で体を管理している間に、患者さん自身の自然治癒力が戻るのを待っているのです。ということは、西洋医学も東洋医学も、自然治癒力が病気を治しているという考え方を元に治療に当たっているのです。病気を治しているのはお医者さんではないんです。

現代医学のお医者さんは、そこをもっと強調して患者さんに説明するべきです。あたかも患者さんは「外科手術で治るんだ」と勘違いしている可能性があります。もし外科手術で病気が治ると思っている医者がいたら、もう一度医学部一年生からやり直さなければいけません。

そしてもしあなたが「治療で治るんだ」と思っていたらそれは医学的には間違いです。我々患者側ももっと賢くなって医療を利用していきましょう。

自然治癒力が病気を治しているというのは西洋東洋問わず医学の世界では常識です。そこをしっかりと理解しておいてください。

それでは今までのお話をおさらいしましょう。

  • イニシエーション、プロモーション、プログレッションの順番で癌が成長していく
  • 食事が関係している期間はプロモーションであり、その猶予期間は長い
  • 「プロモーター」「アンチ・プロモーター」は可逆的に拮抗している
  • 癌の成長は栄養や環境などの条件が揃って初めて停止したり増殖したりする

ここまでが一般的に医学の世界で共有されている癌の知識です。この知識の前提があって、医者は癌を切ろうか切るまいか、切っても意味がないほど進行しているのか、あるいは抗がん剤をどれくらい投与しようか、放射線治療は必要か、診療しているのです。

癌とタンパク質摂取量との関係

ここから実際に統計的有意性が確認された研究報告をご紹介していきます。

まずは、タンパク質摂取量がイニシエーションの時期の酵素の働きを変更することができる、ということがわかっています。

アフラトキシンはそれ単体では遺伝子に悪さすることはありませんでしたね。しかし酵素の働きによって遺伝子に悪さをしてしまう物質(付加体)を生み出してしまい、癌のイニシエーションが始まるのです。

レイチェルプレストンというアメリカの大学生がタンパク質摂取量と酵素の働きの関係を実験で行いました。結果は

「低タンパクの摂取は、酵素活動を著しく低下させ、危険な発ガン物質の遺伝子への結合を妨げる」

The effect of protein deficiency on the in vivo binding of aflatoxin B1 to rat liver macromolecules

ことを証明しました。

この実験はイニシエーションでいかに腫瘍の形成を減少させるかの実験です。ではプロモーションの時期はどうなのでしょうか?

これまたアメリカの大学院生であるスコット・アップルトンとジョージ・ダナイフさんによって立証されました。

アフラトキシンによるイニシエーションの後、「病巣の成長」はタンパク質が20%の食事の場合の方が、5%の食事の場合よりもはるかに多く促進された。

Inhibition of aflatoxin-initiated preneoplastic liver lesions by low dietary protein.

この実験では、全ての実験動物たちは同量のアフラトキシンに晒されていました。ですので、アフラトキシンに晒される量の大小とタンパク質摂取量を比べないと、どちらがより癌形成に強く影響を与えているのかがわかりませんよね。

つまり、二つのグループのネズミたちがイニシエーションの時点で、アフラトキシンを高レベルで与える群と低レベルで与える群に分けました。

次にプロモーション段階で高レベルのアフラトキシンを与えた群に低タンパク食を、低レベルのアフラトキシンの群には高タンパク食を与えました。この実験はプロモーションの時にアフラトキシンを高レベルに与えられたネズミたちがこの苦境を克服できるかどうかを調べたかったからだそうです。

ここでも実験結果は驚くべきものでした。

癌のイニシエーションを高レベルのアフラトキシン投与からスタートしたネズミ群は、タンパク質5%の食事を与えた時、「病巣」はほんのわずかしか発現しなかった。

それにひきかえ、低アフラトキシン投与からスタートしたネズミ群は、その後タンパク質20%の食事をさせたところ、かなり多くの「病巣」を形成した。

Relative contribution of dietary protein level and aflatoxin B1 dose in generation of presumptive preneoplastic foci in rat liver.

つまり大事な原則がわかったのです。癌のプロモーションの時期に摂取される食物中のタンパク質の方が、「病巣の成長」にはるかに多くの影響を与えているということです。

また次の実験を紹介しましょう。アメリカの大学院の学生、リンダ・ヤングマンさんによって行われた「段階別の実験」というものがあります。

全ての動物に同量のアフラトキシンを与えます。次に12週間のプロモーションの間、変化をつけながら5%と20%のタンパク質を与えるというものです。12週間は全部で4期に分けて、1期は1~3週間、2期は4~6週間といった具合に、3週間ごとに分けての実験です。

第1期と第2期では、ネズミがタンパク質20%の食事を続けている限り、「病巣」は予測通り増え続けた。

しかしこのネズミに、第3期から投与量5%の低タンパク食を与えたところ、「病巣の成長」は激減した。

別の実験では第1期に20%のタンパク食をネズミに与え、第2期に5%のタンパク食に替えると、「病巣の成長」は激減した。

しかしこのネズミを、第3期に入って再び20%のタンパク食に戻すと、「病巣の成長」を再度目撃した。

High protein intake promotes the growth of hepatic preneoplastic foci in Fischer #344 rats: evidence that early remodeled foci retain the potential for future growth.

また大事なことがわかりましたね。「病巣の成長」はタンパク質の投与量を変えることによってコントロールでき、しかも「病巣の成長」のあらゆる段階で、増大または減少に反転させることができるのです。

ここでさらにアフラトキシンが本当に癌発症の主要因ではないことを証明するために、マクガバン報告の著者であるTコリン・キャンベル博士が次のような実験をしました。

通常は、化学物質が発ガン性物質だと認められるには、大量投与により癌の高い発生率をもたらさない限りは認められません。例えばアフラトキシンの場合は、投与量が多くなるにつれて、病巣と腫瘍の成長も伴って増大しなければいけません。

この時行った実験は、10のグループに分けたネズミにアフラトキシンの量を増加させながら投与します。次に、タンパク食20%(通常レベル)と5%(低レベル)をプロモーションの時期に与えてみました。

タンパク食20%のネズミでは、アフラトキシンの投与量が増えるにつれ、「病巣」が増加した。反応は予想通りだった。

しかし、タンパク食5%のネズミでは、最大耐量のアフラトキシンが投与された時でさえ、病巣反応の変化はみられなかった。

Relative contribution of dietary protein level and aflatoxin B1 dose in generation of presumptive preneoplastic foci in rat liver.

この実験で、低タンパク食は、アフラトキシンのガン誘発効果を抑えることができることを証明しています。

そして最も重要なことがわかった実験が次になります。今までの実験で使っていたタンパク質というのは「カゼイン(牛乳タンパク)」でした。カゼインは牛乳のタンパクの87%を構成している物質として知られています。

すると、植物性タンパク質もこれまでやってきた実験結果と同じ結果をもたらすのだろうか、と疑問が湧いてくるわけです。

この研究はコリン・キャンベル博士の指導していた医学部進学課程の学生、デビッド・シュルシンガーさんが行いました。

小麦タンパクのグルテンでは、たとえ同量の20%を与えても、「カゼイン」と同様の結果を引き起こすことはなかった。

また、大豆タンパクでも、同様の実験を行ったが、20%の大豆タンパク食を投与したネズミは、20%の小麦タンパク食の場合と同じように、初期の「病巣」を形成することはなかった。

Effect of dietary protein quality on development of aflatoxin B1-induced hepatic preneoplastic lesions.

このような結果を知ると、同じタンパク質でも、牛乳のタンパク質がさほどいいものには思えなくなってきますよね。

戦後、カゼインを子供の頃から大量に摂取している日本人

私が以前書いた記事で次のようなものがあります。『戦後日本の医療界の実績を知ることから健康への一歩を踏み出す』

簡単にいうと、戦後の日本の医療費の増え方が尋常ではないと主張しています。なぜかと言いますと、昭和29年から平成25年までに増えた人口は1.4倍であるのに対して、医療費は186倍に増えているからです。人口に対して医療費が比例して増えるのは100歩譲って当然と言えば当然です。本当は医療が進歩しているのですから本来は医療費が減らなければいけないと思います。

ところが医療費は186倍に増えている。医療は人の命を救えずにお金稼ぎだけしているのです。頑張っているお医者さんには申し訳ありませんが、データがはっきりと出ています。非常に残念です。

しかし今ここで、なぜこんなことが起きているのかを、今まで見てきた実験結果が示しているのではないのか?と思いませんか?

戦後、敗戦国である日本はGHQによって7年間の占領政策が行われました。戦前生まれの方と接する機会のない方はぜひおじいちゃんおばあちゃんに話を直に聞いてみてください。いきている人間から証拠が取れます。

アメリカは、保健所・教育委員会・大学病院を買収し、「ご飯をパンに、味噌汁を牛乳に」変えることによって、聖徳太子の時代から続いていた日本食の文化を全て欧米化してしまいました。

私はマクガバン報告の大量にある実験データを目にしてから、日本の医療費が莫大に増えてしまっている原因がここにあるのではないかと推測せずにはいられないのです。もともと戦前には癌で死ぬ人なんてほとんどいなかったようです。

因果関係がはっきりしているわけではありません。生命の仕組みは複雑ですからなんとも言えないのです。しかし、若い人が早死にする社会になったり、心が病んでしまったり、自殺者が増えたりする社会に対して、整合性のつく説明は、やはり食文化が大きく変わったことに大きな要因がある気がしてなりません。

乳癌の原因は実はハッキリしている

ここまで、癌の発生過程やその原因を見てきました。ようやく本題に入ることができます。乳癌の原因は何かを主張するために、今までわざわざ長文で説明してきました。

それでは乳癌に関する世間の一般論を順番に見ていきましょう。

まず乳癌のリスクが増加する要因です。これは世界的にもはっきりとわかっています。以下の四つです。あなたの主治医もご存知かと思います。

  • 月経開始(初潮)の時期が早いこと
  • 閉経の時期が遅いこと
  • 血中女性ホルモンレベルが高いこと
  • 血中コレステロール値が高いこと

特に血中女性ホルモンレベル(エストロゲンレベル)は乳癌の主要なリスクファクターとして有名です。エストロゲンという女性ホルモンは女性を女性らしく美しくさせてくれるホルモンですが、なんとそのホルモン自体が乳癌発生のプロセスに直接的に関係しているのです。また、別の女性ホルモンも関係しているのではないかとも考えられています。

つまりエストロゲンレベルを押さえておけば乳癌を防ぐことができる、とお医者さんは当然のように考えています。

乳癌の大部分は家系や遺伝によるものではない

乳癌のリスクに影響する中で有名なのは「BRCA1」「BRCA2」があります。この遺伝子が突然変異を起こすと乳癌と卵巣癌のリスクが高まることが知られています。さらに突然変異型遺伝子は代々伝えられる可能性があり、母から子へ継承される遺伝子と言われています。

しかし、この遺伝子が発見されたことで影に隠れている情報があります。それは、突然変異型遺伝子を持っているのは人口のわずか0.2%(五百人に一人)に過ぎないということです。

またこの遺伝子は乳癌発生に関わる唯一の遺伝子ではありません。今後遺伝による病を解明したい人たちによって莫大な研究費用をかけて、様々な遺伝子を発見していくことでしょう。

実際の全体的な数字を見てみると、遺伝子異常というリスクを抱えている女性のおよそ半分は乳癌にはなりません。

「BRCA1」を持っている70歳までの女性の乳癌がのリスクは65%、卵巣癌では39%、そして「BRCA2」を持つ女性の場合、それぞれ45%と11%だったと言われています。

この遺伝子異常を持つ女性の方を軽んじるわけではありません。ただ、運命決定論的な主張を過剰に受け入れてしまってはいけません。日本人には少ないとは思いますが、「神様が全ての運命を決定したからこの運命を変えることはできない」という態度は、健康に対する自らの自己責任を放棄してしまいかねません。

ユダヤキリスト教的な一神教を信じる一部の人々のものの考え方は、行き過ぎると「遺伝は神が決めたことだ」との意見が出ないとも限りません。そのような人たちはエピジェネティクスという最新の生物学の学問を受け入れようとしないでしょう。

エピジェネティクスとは、「遺伝子を超えたコントロール」という意味で、私たちが人生で経験することに応じて、遺伝子の活動が絶えず修正され続けていることが明らかになったのです。たとえ突然変異型遺伝子を持っていたとしても、環境や生活習慣、そして食習慣によって遺伝子の活動を制御し、選択することができるという福音が、エピジェネティクスなのです。

このようにまずは遺伝に対する考え方を改めて欲しいと思います。以上の事実を知っていれば遺伝による恐怖や不安は克服されたも同然なのです。

乳癌検診は乳癌の本質的な予防ではない

まず始めに、決して検査自体を否定する主張ではないということを先に言っておきます。

しかし、念頭において欲しいのは、遺伝の話からもわかったように、本質的な予防にはなっていないのです。本質は生活習慣や食習慣であることを忘れないでください。そこを理解した上で乳癌検診について考えてみます。

よく言われるのが定期検診キャンペーンで「早期発見・早期治療によって乳癌の生存率が上がってます」という主張です。確かに厚生労働省などのページに訪問して統計資料をみていただければ、それは一目瞭然です。データとしては間違いないとしましょう。

しかし私は、そのデータの用いられ方が誤りであると思うのです。「乳癌が初期段階で発見されればガン治療が成功する可能性が高い」と一般的には言われているかと思いますが、これも誤りだと思っています。それはなぜか?

まず生存率というのは五年生存率のことです。五年間生きられたら生存率が上がります。ですのでそれ以後は換算されないということです。何が言いたいのかというと、早く発見されれば治療の有無に関わらず、五年間生きている確率が上がるのは当然でしょ、ということです。6年後になくなっている患者さんはデータには入らないわけです。

データにも落とし穴があるんだね〜!

ここが注意すべきポイントです。そして最初の方に仏教の縁起について語った理由です。統計データもよく注意してみてみないと大きな落とし穴があるのです。

検診での早期発見は、自分が乳癌であるということを確認したに過ぎなく、「早期発見したから乳癌の治療が成功している」、という主張とは分けて考えなくてはいけません。少し細かいところかもしれませんが、知って欲しい事実です。

なんだか難しくてよくわからない、という方は安心してください。実は、『Journal on National Cancer Institute』の報告や、イギリスの国民保健サービスの一環として始まったコクランコーポレーションという機関では、「マンモグラフィー検診を頻繁に受けていなくても、乳癌の死亡率には違いがない」ことが統計学的に証明されています。

40代〜60代前半の3600人あまりの女性を、16年にわたって追跡調査した最大規模の研究によりますと、

この研究期間中に乳癌でなくなった女性と乳癌にならずに生きていた女性のいずれも、マンモグラフィー検診を受けたのは同じ65%という比率だった。

もしもマンモグラフィー検診によって乳癌による死を防げるのであれば、乳癌にならずに生きていた女性たちは、死亡した女性たちよりも多い回数のマンモグラフィー検診を受けてこなければならないはずだ。しかし、そうではなかった。「マンモグラフィー検診は、乳癌による死亡を予防するのに役立っていない」

と結論づけています。

乳癌のリスク要因を増加させるもの

乳癌のリスク要因、それから遺伝や検査について不安になることはないという事実がわかったところで、そもそもリスク要因が増加するのは何故だと思いますか?

それは動物性食品と精製炭水化物です。その影響は以下の通りです。

  • 月経開始年齢を低下させる
  • 閉経期を遅らせる
  • 血中女性ホルモン・レベルを高める
  • 血中コレステロール値を高める

この四つをどこかでみたことがありませんか?そうです。乳癌のリスクが増加する要因について説明した時の四つなのです。

つまり、乳癌のリスク要因を増加させるものが動物性食品と精製炭水化物なのです。結論として、乳癌のリスクを下げるには、冒頭で申し上げたプラントベース(植物性食品)とホールフード(未精製・未加工食品)を取り入れることなのです。

植物性食品と未加工・未精製の食事を取り入れよう

結論としては、なんのひねりもないというか、戦前までの日本人が今まで取ってきた食事こそがヘルシーであり、乳癌の予防に最適だということなのです。

乳癌だけではありません。今回は乳癌の研究報告をご紹介しましたが、プラントベースとホールフードを取り入れるメリットは計り知れないほどの効果があります。

  • 長生きできる
  • 見た目も雰囲気も若くなる
  • 痩せることができる
  • 血中コレステロール値を下げることができる
  • 心臓病を予防し、回復させることができる
  • 前立腺癌・大腸癌・乳癌などのリスクを減らすことができる
  • 晩年に視力を失わないようにすることができる
  • 糖尿病を予防したり、治すことができる
  • 多くの場合手術を避けることができる
  • 薬剤の必要性を大幅に軽減することができる
  • 骨を強く保つことができる
  • ED(男性の性機能障害)を避けることができる
  • 脳卒中を避けることができる
  • 腎臓結石を避けることができる
  • 赤ちゃんが1型糖尿病にならないようにすることができる
  • 便秘を軽くすることができる
  • 血圧を下げることができる
  • アルツハイマー病を避けることができる
  • 関節炎を克服することができる

など、とにかくここにあげていないことも改善される、あるいは病気が快癒していく方向に向かっていきます。それでは実際に避けるべき食品や食べるべき食品の一例をリストアップしてみましょう。

避けるべき食品

  • 肉類
    ステーキ・ハンバーガー・ラード
  • 家禽類
    鶏肉・七面鳥
  • 乳製品
    チーズ・牛乳・ヨーグルト(豆乳ヨーグルト除く)

  • 卵や卵を大量に含むマヨネーズなど

食べるべき食品

  • 果物

  • ブロッコリー・食用菊・ハイビスカス・パンジー
  • 茎及び葉
    ホウレンソウ・キャベツ・セロシ・アスパラガス・小松菜・大根・ニラ・ねぎ・白菜
  • 根菜類
    イモ類・人参・玉ねぎ・にんにく・生姜・かぶ
  • 豆類
    サヤインゲン・大豆・えんどう豆・ピーナッツ・あずき・黒豆・インゲン豆・グリーンピース
  • きのこ類
    えのき・エリンギ・しめじ・なめこ・マイタケ・マツタケ
  • 種実類
    くるみ・アーモンド・カシューナッツ・マカダミアナッツ・かぼちゃの種・ヘーゼルナッツ・ピスタチオ
  • 海藻類
    ひじき・海苔・昆布・もずく・わかめ
  • 全粒穀物
    小麦・米・とうもろこし・ライ麦・オート麦・大麦・そば

最小限に抑えてほしい食品

  • 精製炭水化物
    ほとんどのケーキ・白米・白砂糖・パスタ(全粒は除く)・和菓子・洋菓子
  • 魚介類
  • 調味料

以上が具体的な食事内容のほんの一例です。食事に全く気を使っていなかった人にとっては少しストイックな内容に思えるかもしれませんが、今まで食事の内容が人体に及ぼす影響を、統計的有意性のあるデータで示してきました。まずは気軽に、そして少しづつ食事に対する考え方を改めながら実践していけばいいと思います。気楽に生きましょう。

食事療法以外の生活習慣も重要

今まで見てきた食事は、ライフスタイルで重要な位置をなしていますが、生活は食事だけではありません。習慣というものは食事習慣だけではありませんよね。以下、重要な順番に示してみます。

  1. 全てに共通する精神衛生状態・心理状態の習慣
  2. 呼吸習慣
  3. 睡眠習慣
  4. 運動習慣
  5. 食事習慣

以上です。

あれ?と思った方もいるかもしれませんが、生活習慣のうちに食習慣は最下位です。よくよく考えてみると、心の状態が全ての生活習慣を支配していることがわかると思います。

お母さんであれば、子供が少し体調を崩したり、クラスで何か問題を起こしたりすれば、心配で体調を崩した経験はあるかと思います。

大失恋してしまった日には、全ての世界が壊れてしまって、食事をとる気もしない人もいるでしょうし、一日中泣いて眠れなかったりするかもしれません。

高齢者の方であれば、震災などの報道があるだけで体調を崩す方も多くいらっしゃいましたよね。心の状態は呼吸の状態、睡眠の質、運動や食事への取り組み方にも強い影響を与えるのです。それはあなたも実際に経験していることかと思います。

それでは、重要な心をどう管理していけばいいのか?それはとてもシンプルで簡単なことです。食事内容もシンプルでしたよね。真実というのは、案外シンプルなもので出来上がっているのかもしれません。

縁起の思想はあらゆるものとの関係を感謝することでもある

そのシンプルな方法は、縁起の思想を理解して日々感謝することです。

この記事を読んでいるのは、私との縁があったからです。病気になったのも、何かしらの縁(条件)があって成立したのです。原因もなく起きる現象はこの世にはありません。それが縁起の思想の基本です。

食事療法を取り入れるという縁(条件)があるからこそ健康な体になるという結果を生み出し、その結果がまた縁となり、次々に結果を生み出しています。

あなたのお母さん、そしてそのまたお母さん(おばあちゃん)がいたから今のあなたがいます。今あなたがみているパソコンやスマートフォンを作った人がいるから、こうやって記事を読むことができるのです。そのパソコンを作った人にもまたお母さんがいて、いろんな人生を歩んで経験している結果、スマートフォンの開発に着手したのです。

つまり、あらゆる縁起が全宇宙に広がっているのです。そしてその結び目があなたなのです。

少し縁起の思想を拡大解釈すると、あらゆるものが私を生み出してくれている有り難いことであると思えます。縁がなければ私すら存在しない。そして今この文章を読んでいるあなたがいるからこそ、私が存在できているのです。

苦しい時や悩みが多いときは、どこか孤独を感じておられるかもしれません。しかしそれは間違いです。いつだってあらゆる縁起が目の前に広がってあなたを支えています。

目に見えないものをないがしろにしてしまう現代ですが、目に見えないものこそ大切で重要なものではないでしょうか。あなたが病気を克服し、悩みを克服し、喜びのある人生を送る縁起の世界もあるのです。どうかそこに心を集中させてみてください。

そしてあらゆるものに感謝すること。もちろん病気にも感謝すること。病気だから今のあなたが成り立っているのです。決して病気を悪者扱いしないでください。あなたを生かしてくれている存在なのです。

また病気に無理して感謝する必要もありません。本音としては、全てのものは感謝できる心を育てて欲しいのです。

私たちは、起こった出来事に対して心で勝手にジャッジを入れてしまっていることで苦しんでいるのです。そしてその過去は二度と来ないにも関わらず、わざわざ現在に持ってきて悩んでしまいます。それよりもまずは今を見つめて、やるべきことがあります。

まずは自分の身の回りにあるもので感謝したいものに「ありがとう」と念じてみください。ありとあらゆるものに「ありがとう」と念じてみてください。

そうすると心が軽くなり、喜びに満たされ、ありのままの自分を発見することができます。何度でも何度でも念じてみてください。最初は感情がこもってなくても結構です。続けていると、脳が勝手に感情を込めてありがとうと念じてくれるようになります。

その時にはかなり症状が改善されたり、心が明るくなってきます。そして呼吸も深くなり、体を動かしたくなってきたり、空腹を感じてきたり、食べるもの飲むものが美味しいと思えるようになります。

心の状態で体の状態まで変化します。他人に対して優しい心も芽生えてきます。助けてあげたい気持ちも自然と沸き起こってきます。

食事に気を使うことは基本ですが、どうか生きていることそのものへの感謝の気持ちを絶やさないように生活を送ってみましょう。

最後に

癌について、そして乳癌についてたくさんのことを学んできました。食事の内容についての新しい事実もあったかもしれません。乳癌の原因についても新しい気づきがあったかもしれません。

プラントベースとホールフードは本当の意味での薬なのです。普段から食べているものこそが薬だということを意識に留めておくことがもっとも重要なことだと思います。そのような心を育てていきましょう。少しずつでいいのです。

そうやって意識を変えていく、考え方を変えていく、今まで信じていたものを覆してみる、そういった心の状態が何よりも大切です。そして感謝の心を常に胸に持って生きるということ。

とてもシンプルです。病気に対して難しく考える必要はありません。もう少し楽に、楽観的に捉えてみてはいかがでしょうか?病気ではなく、笑って過ごす時間に意識を向けてみてはいかがでしょうか?そのような意識を心がけて自らの心を育てていきましょう。これも少しずつでいいのです。

考え方を変えた瞬間に、物事がうまくいくということが多々あります。今までの考え方に凝り固まらず、広い視野で、広い目で世間を眺めてみる。なんの先入観も持たずにありのままの事実を確認してみる。そうすることによって、あなたにとって素晴らしい道がきっと見えてきます。

世界は優しく慈しみに満ちた世界です。その世界をみるのはあなたの心次第ですよ。

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